エルゲネコン裁判、多数の被告に重罪判決
2013年08月05日付 Hurriyet 紙

エルゲネコン裁判の今日の法廷で、判決がでた。裁判所は21人について、無罪決定をしたが、残りの被告には有罪判決をくだした。元参謀本部長バシュブー大将には無期懲役、共和人民党のハベラル議員には12年6か月、バルバイ議員には34年8か月の禁固刑が言い渡された。

イスタンブル第13重罪裁判所のシリヴリ刑務所管内に作られた法廷で行われた審議で、オズエセ裁判長は、被告に対し決定が下されたと述べた。オズエセ裁判長は 判決が二段階からなっているとし、第一段階が被告への判決、第二段階が被告の収監の状況とそれへの意見からなるとした。

■21被告に無罪判決

無罪を言い渡された被告のなかには、アリ・イイト、新聞記者のジャネル・タシュプナル、スレイマン・エセン、監督のハリス・ヤヴズ・ウシュクラル、サーリフ・クンテルも含まれる。この間に死亡した被告の裁判は取り消された。ベドレッティン・ダランやトゥルハン・チョエメズらの国外逃亡中の被告については、裁判が分けられることになった。

(トルコ労働者党党首の)ドウ・ペリンチェキを含む被告は、法廷場からの退出を求めたが、軍警察が許可しかなった。このため、法廷場ではもみ合いがおきた。

47年の禁固刑に処されたアリフ・ドアンは、「なら絞首刑にしろ」と叫んだ。

加重終身刑に処されたトゥンジャイ・オズカンは判決を不服として騒いだため、法廷場から引き出された。トゥンジャイ・オズカンには他の罪状でも、16年2か月がさらに追加された。

ムスタファ・バルバイの妻ギュルシェン・バルバイさんは、判決のあと、涙を流しながら法廷をあとにした。

トゥンジャイ・オズカンの娘ナズルハン・オズカンは、父との会うため、弁護士によって法廷内に入れらた。ナズルハン・オズカンさんは、判決のなか、涙にくれた。

■バシュブー元参謀本部長、法廷場をあとに

バシュブー元参謀本部長は判決に反発し、法廷の部屋からでていった。

■アイギュン議員、「クルチダルオール党首も驚いている」

13年6か月の判決をうけたCHPのシナン・アイギュン議員は、判決に対し「裁判所のやり方には敬意を表す。CHPのクルチダルオール党首も、この決定に驚いている。これほど終身刑をだすとは思ってもいなかった。ハベラル氏の釈放は喜ばしいが、バルバイ氏のことは残念だ」と述べた。

裁判所は、エルゲネコンが「テロ組織」であると認定した。

■21人無罪判決、11人収監、17人保釈

エルゲネコン裁判では、21人に無罪判決がでいる一方、11人が収監、17人に保釈の決定が下された。
収監決定のでたもののなかには、国家安全保障会議元書記長で退役大将のトゥンジェル・クルンチや、イスタンブル大学元学長のケマル・アレムダルオール教授も含まれる。

有罪ながら保釈決定がでたのは、共和人民党のゾングルダク選出国会議員のメフメト・ハベラル教授、参謀本部元法律顧問のフズル・チュブクル退役大佐、オトゥズビルオール退役准将、8年9か月の禁固刑に処された行政裁判所襲撃事件の被告オスマン・ユルドゥルムなどである。

被告のうち、オスマン・ユルドゥルムは、行政裁判所襲撃とジュムフリイェト紙襲撃では無罪となった。この判決に不服の声がでると、ユルドゥルムは裁判場から退出されられた。ユルドゥルムへの刑が軽すぎるとする人々は、判決に不服を表明した。バシュブー元参謀総長も、決定を不服として、法廷場を退出した。

■4人に、行政監督

被告のうち、アリフ・ドアン、ヒュセイン・ヴラル・ヴラル、ウナル・イナンチ、ムフタファ・オズベキについては、健康および高齢を理由に、CMK 109/3-j項により、自宅を離れないことを条件に、行政監督下におかれることが決定された。

■判決の要旨だけで、2時間

裁判所は、「エルゲネコン判決」の要旨部分の朗読を終えた。この部分だけで2時間10分かかった。

■バルバイ議員ら、不服申し立て

ムスタファ・アルバイ、イルケル・バシュブー、フルシト・トロンらを含む一部の被告らは、判決に抗議し、請願書を法廷に提出した。

ハベラル議員と16人の被告は、釈放された。

■最高刑はムザフェル・テキンへ

裁判で最高刑は、退役軍人少佐のムザフェル・テキンと、退役准将ヴェリ・キュチュク、行政裁判所襲撃の実行犯アルパスラン・アルスランに下された。ムザフェル・テキンは、「政府転覆」と「行政裁判所襲撃の示唆」で、2回加重化された終身刑および、117年の禁固刑が言い渡された。

退役准将ヴェリ・キュチュクにも同じ罪により、2回加重化された終身刑および、99年の禁固刑が言い渡された。行政裁判所襲撃の実行犯アルパスラン・アルスランには、2回加重化された終身刑および、90年の禁固刑が言い渡された。退役大佐のドゥルスン・チチェキ、新聞記者のトゥンジャイ・オズカン、労働者党ドウ・ペリンチェキ党首、ハサン・アタマン・ユルドゥルム退役少佐、弁護士のケマル・ケリンチスィズ、ドゥルムシュ・アリ・オズオール、フィクリ・カラダーにも、加重化された終身刑が言い渡された。

■判決は次の通り

* 元参謀本部長 イルケル・バシュブーに終身刑
* CHP ゾングルダク選出国会議員メフメト・ハベラルに12年6か月
* CHPイズミル選出国会議員 ムフタファ・バルバイに34年8か月
* CHPの スィナン・アイギュンに13年6か月
* 記者トゥンジャイ・オズカンに加終身刑
* 退役大将フルシト・トロンに終身刑
* 元軍警察総司令官退役大将シェネル・エルイグルに終身刑
* 作家ヤルチュン・キュチュクに22年6か月
* 労働者党党首ドウ・ペリンチェキに加重終身刑
* 退役大佐ドゥルスン・チチェキに加重終身刑
など

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:31085 )