バシュブー元参謀総長の直近参謀、こぞって重罪判決
2013年08月07日付 Milliyet 紙


共和人民党(CHP)刑務所調査委員会委員であるヴェリ・アーババ・マラティヤ県選出国会議員、オズギュル・オゼル・マニサ県選出国会議員は、昨朝、法務省に申請し、エルゲネコン訴訟で先日、刑宣告を受けたイルケル・バシュブー元大将、ハサン・ウースズ元大将、フルシト・トロン元大将、バルバイ・イズミル県選出国会議員、ファーティフ・ヒルミオール・イノニュ大学元学長、ケマル・アレムダルオール・イスタンブル大学元学長、新聞記者のトゥンジャイ・オズカン氏及び 犯罪組織首謀者であるセダト・ペケル氏との面会を要求した。
午後2時頃、スィリヴリ刑務所に入ったCHP刑務所調査委員会委員らは、約7時間刑務所に残った。
情報によれば、バシュブー元大将は、「昨晩、私は熟睡しました。しかし、裁判長は熟睡できたでしょうか?判決を言い渡す際、裁判長の声が震えていました。 果たして熟睡なさったのでしょうか?下された判決に私は恥じ入りました。同訴訟の過程で我々は最高刑を覚悟していたため、私は言い渡される判決にしっかりと向き合いました」と語った。
一方、バルバイ議員は「ハベラル・ゾンウルダク県選出国会議員の釈放に大変嬉しい気持ちです。我々の中から少なくとも一人は釈放されました。当然ながら我々の友の釈放、そして議会活動への参加に大変嬉しい気持ちです」と語ったと伝えられた。
先日、公判にて逮捕状が出されたアレムダルオール・イスタンブル大学元学長は「逮捕される事は予期していました、かばんを用意して行きました。まだどの居室に入るかが分からない時にあなた方と対面しました」と述べたと伝えられた。


エルゲネコン訴訟で先日、言い渡された判決により、陸軍司令本部で任務に就いていたバシュブー元大将に近しい同僚全てが、エルゲネコン訴訟で「クーデター」容疑で重罪判決を受けた。
元参謀総長であるイルケル・バシュブー元大将の陸軍司令本部での側近全員が刑を宣告されることとなった。バシュブー元大将は当時、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の顧問でもあった参謀作戦本部長であるメフメト・エロズ元中将及び同僚2名と共に「組織運営者」という名目で終身刑に処せられた。当時の司令本部将官3名は「組織メンバー」としての刑宣告を受け、釈放された。一方、バシュブー元大将の司令本部で職務に就いていた情報支援室長であるムスタファ・バクジュ元中将の裁判記録は、彼が逃亡したため分けられた。

■ エルドアンの直近

エルゲネコン訴訟でバシュブー元大将の2008-2009年度陸軍司令部にて任務に当たっていた近しい同僚全員が重刑を宣告された。バシュブー元大将は、 テロ組織運営者であったとの理由で終身刑に処せられた。彼と共に当時参謀副総長であったハサン・ウースズ元大将、当時総合計画・政策本部長であったヒュセイン・ヌスレト・タシュデェル元大将、当時の参謀作戦本部長であるメフメト・エロズ元中将もまた「組織運営者」であったとの理由で終身刑を宣告された。
「作戦本部長」の肩書で任務にあたっていたエロズ元中将は、エルドアン首相の首席軍事顧問であった。首相直近の軍人として知られるエロズ元中将は、「政府転覆企て」の疑いで逮捕された。

■ 2年間面会した

バシュブー元大将が就任した2008年8月からしばらくして、エルドアン首相と参謀総長の間で週一回通常面会が実施されるという伝統が始まっている。エルゲネコン訴訟で出された判決は、エルドアン首相が2年間「テロ組織を運営した」人物と面会していたという結論をもたらした。当時、参謀諜報本部長であった イスマイル・ハック・ペキン元中将、当時、参謀本部法律顧問官であったフフズ・チュブクル元准将、当時の参謀本部通信・電子情報システム(MEBS)長官メフメト・オトゥズビルオール元海軍中将は、「テロ組織メンバー」の容疑で刑宣告を受けたが、拘留期間中に情状酌量により釈放された。オトゥズビルオール元海軍中将は、バルヨズ訴訟でも刑宣告を受けているためシスィルヴリ刑務所から出所できなかった。
一方当時、情報支援室長であったムスタファ・バクジュ元中将の裁判記録は、彼が逃亡し、未だ捜索中であるため分けられた。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:31098 )