エジプト:同胞団との交渉は成功でも失敗でもない。指導層の解放が合意の妨げに
2013年08月09日付 Al-Ahram紙
ハイラト・シャーティル
ハイラト・シャーティル

■同胞団との交渉は成功でも失敗でもない。指導層の解放が合意の妨げに。シャーティルは四点に同意。

2013年8月9日『アハラーム』

【本紙:アフマド・アブドゥルアズィーム・アーミル】

エジプトの政権側と同胞団のあいだで行われた交渉の結果について、さまざまな話が出ている。この交渉は、アメリカ、ヨーロッパ、カタール、アラブ首長国連邦といった国際的な仲介によってなされたものだ。とりわけ、拘束中の(同胞団副団長である)ハイラト・シャーティルとのあいだで行われたものである。

アハラームが匿名の同胞団筋から得た情報によると、交渉の結果は成功とはならなかったが、失敗というわけでもない。その理由は、拘束された同胞団指導層の解放に関して軍の指導部が見せた強硬な姿勢である。

アハラームへの声明のなかでその情報筋は、政権側は強力な国民的政府に同胞団が参加することのほか、同胞団指導層の多くを解放し、その財産の凍結を解除することに同意したと明らかにした。(最終的)合意の妨げとなったのは、現段階でのハイラト・シャーティルの解放、およびムハンマド・ムルスィーの解放が拒否されたことであることを指摘した。これはシャーティルが交渉において固執したものである。

またこの情報筋が注意を喚起したのは、政権側は仲介を通して、同胞団に向けられた容疑は法の枠内で処理されることを確認したという点である。これは同胞団指導層の解放を拒否する、怒りに燃えたデモが起きることを避けるためである。そして現在、軍と政権側はシャーティルとムルスィーの解放は延期した方がいいと考えていることが明らかにされた。

ムルスィーとシャーティルの拘束を解くことを拒否するのは、同胞団の側から合意を翻そうとする試みがなされるのを避けるためだと、彼らは分析している。というのは大規模なデモを成功させ危機的な状況を作ることのできる同胞団指導層が完全に自由になるからだ。そのトップにはマフムード・イッザト、ヒルミー・ガッザール、そしてサアド・カタートゥニーがいる。

こうしたなかで、交渉についての情報を持つある筋によると、同胞団と政権側と軍の指導部のあいだでは交渉は実は成立しており、ただそれは公表されていないだけだという。同胞団の組織規範がそれを受け入れないであろうし、また軍の指導部が出した行程表を支持している人々もまた、それを拒否するであろうというのがその理由である。

その情報筋はまた、両者のあいだで合意が成立したのは、シャーティルが次の四つの点に同意したからであることを示唆した。第一にムルスィーは大統領に職に戻らないこと、第二に(解散された)諮問議会は復活させず、議会選挙を行うこと、第三に停止された憲法に関しては、一部の人間が言っているように無効にして新しい憲法を制定するのではなく、修正を行うこと、第四に公表されない形で同胞団が行程表に同意することである。

またこの情報筋によると、その代わり、政権側は、複数の件に関しての取り調べということで拘束されている、同胞団指導層を段階的に解放することになると明らかにした。さらに同胞団およびその指導層の資産の凍結を解除すること、同胞団の認可した市民団体を解散させないこと、同胞団の政治部門である自由公正党を解散させないこと、議会選挙のあと同胞団のあり方を法で定めることになるだろう。つまり市民団体と人権組織に関する新しい法が制定され、同胞団は市民団体の枠に置かれるということである。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:八木久美子)
(記事ID:31125)