ギリシャ、キプロスとのバクラヴァ本家争いで、トルコにゴ〜ル!
2013年08月23日付 Hurriyet 紙


トルコとギリシャ、キプロスのギリシャ人の間のバクラヴァ(菓子の一種)戦争はガズィアンテプのバクラヴァに軍配が上がった。EU委員会はガズィアンテプ工業会議所が4年前に行った「アンテプ・バクラヴァ」の登録申請を許可した。バウシュEU担当相はEUにおけるガズィアンテプのバクラヴァの登録について非常に重要なステップをクリアしたと述べ、「ガズィアンテプは我々の独立のために示した勇敢さを今、私たちの今後をかけた戦いで示している」と述べた。

ガズィアンテプ工業会議所はバクラヴァを「アンテプ・バクラヴァ」として登録するため、2009年7月10日に最初の申請を行った。EU委員会の登録に関する調査は4年かかった。そして最終的に「前向きな」見解を示した。

そして「アンテプ・バクラヴァ」に関する正式な申請書は2013年8月8日付C 229/43号のEU官報に掲載された。

■3か月以内に異議が出なければ・・・

EUの関連する規定によると、申請がEU官報に掲載されてから3か月以内ならば第3国の公的機関もしくは第3国に住む人や法人は異議を申し立てられる。いかなる異議があった場合も委員会は双方を協議のために招待するため、登録期間は伸びうる。

この3か月以内にトルコの公式な申請にいかなる異議もなければ、アンテプ・バクラヴァは正式にEUに登録されることになる。

■バウシュ大臣:重要なステップをクリアした

エゲメン・バウシュEU相兼交渉代表もヒュッリイェト紙に対し、ガズィアンテプ工業会議所の申請以降、この過程を注意深く追っており、登録に向けて非常に重要なステップをクリアしたと述べた。

■「ファトマさんはアンテプにとってチャンス・・・」

バウシュ大臣は説明の中で、内閣の中でガズィアンテプ出身議員であり、家族社会政策相のファトマ・シャーヒン氏についても言及し、次のように語った;

「ガズィアンテプのファトマさんは、街がこのような段階に至るために、本当にアンテプとアンテプの人々のために大きなチャンスである。トルコ社会の根幹である家族を強化するために重要なプロジェクトをいくつも打ち出したファトマさんは、ガズィアンテプという大きな家族の強化のために大きな闘いに挑んでいる。」
バウシュ大臣は、アンテプ・バクラヴァはガズィアンテプだけでなくトルコの財産だと述べ、「第3国からいかなる意義もなく、我がアンテプ・バクラヴァが正式に登録され、バクラヴァがヨーロッパの食卓でアンテプ・バクラヴァとして認知され続けることを祈っている」と述べた。

■「コーンミールでつくったバクラヴァや、イチジクの木でつくった延し棒などありえない・・・」

バウシュ大臣はEUで起こった経済危機にも触れ、次のように語った。:
「私はEUが経済危機への対応に追われている時に、彼らにガズィアンテプのピスタチオのバクラヴァをいつも勧めている。トルコが加盟した際にはEUのケーキの取り分が減ると考える人たちにもアンテプ・バクラヴァ一切れの味から何かを学ぶことを勧めている。コーンミールでつくったバクラヴァや、イチジクの木でつくった延し棒などありえない(注:誤った材料から良質のものはつくれないし、無能な人間にすばらしい仕事も期待できない)。だからトルコの加盟を様々な方法で妨害できると考える人たちは無駄な努力をしているのだ。トルコはEUのお荷物になるためではなく、EU の荷物を肩代わりするために来ているのだ。我々はケーキ自体も大きくするし、バクラヴァもヨーロッパの食卓に贈ろう。」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:31258 )