ヘイベリアダ正教神学校、再開は、「1971年の地位」で
2013年08月26日付 Radikal 紙


新しい民主化法案には、ヘイベリアダ正教神学校の再開も含まれている。政府は学校を1971年以前の地位に戻すことでこの問題を解決する方針だ。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が今週、閣僚との席で最終段階に入ると述べた民主化法案の最重要課題の一つは、ヘイベリアダ正教神学校の再開である。「高等学校」とみなされ、特別教育委員会法の「私的な大学は開くことができない」という規則により、1971年1月12日の憲法裁判所の決定で閉校された学校は、問題の決定の前の地位を取り戻すことにより、教育を行うことができるようになる。

■「世界的な問題」

公正発展党が2012年9月27日に、世論に向けて宣言した62の条項からなる「民主化マニフェスト」の一環として取り組みがなされるこの法案は、今週エルドアン首相も参加した会議の後に最終段階に入る。
「信教の自由」の見出しの下にトルコの最も重要な人権問題の中の一つであるヘイベリアダ正教神学校の問題も、新法案で過去のものとなる。コンスタンティノープル総主教座が1844年に開いたヘイベリアダ正教神学校は、憲法裁判所の1971年1月12日の決定に基づき、イスタンブル国民教育局の1971年6月12日の文書によって、1971年7月9日以来、この決定が有効となったことにより閉校されている。開校時に合計930人の卒業生を輩出したヘイベリアダ正教神学校であるが、そのうち12人の卒業生はコンスタンティノープル総主教を務めた。閉校理由はヘイベリアダ正教神学校が、「私的な高等学校」の地位に該当することと、トルコの法では私的な大学が設置できないことであった。総主教座の「学校は高校の地位にあり、卒業生は聖職者になり、いかなる大学にも進学しない」という声明にもかかわらず、外交上の理由からヘイベリアダ正教神学校は今日まで再開されなかった。学校の再開の前にある最も大きな障害の一つは、西トラキアのトルコ人にムフティーを選ぶ権利さえも与えないギリシャへの「対抗措置」であった。アメリカとEUのすべての報告書で注目されているこの問題は、トルコの指導者とアメリカ・EUの指導者が行った会談でも、話し合うべき課題の一番最初に挙げられていた。総主教座は世界中で「普遍的に」受け入れられていることから、この問題は「世界的な」問題であると見られていた。最近のこととして、エルドアン首相が5月16日にワシントンを訪問した際に、オバマ大統領がこの問題を強く議題に持ち出していた。学校が、憲法裁判所の決定前の地位で再開できるという点では、全体的な意見の一致があった。しかし、この解決が実現するために政治的な意志が「イエス」と言うことが必要であった。新しい民主化法案の枠内でこの問題が扱われ、政府はヘイベリアダ正教神学校の再開の方向で、政治的な意志を示すことを決定した。最終的に変更がなければ、特別教育委員会法で変更がなされる。

■テロ対策法(TMK)がなくなれば裁判所も閉鎖される

サドゥッラー・エルギン法務大臣は、先日ハタイである問題に関して、解決プロセスが成功し、国が正常化したあかつきには、テロ対策法の必要性がなくなると話した。私は昨日エルギン大臣に、新民主化法案とテロ対策法に関する発表について尋ねた。「まだ最終段階に入っていない」という理由から法案の中身には触れなかったが、テロ対策法に関しては少し詳細に話した。テロの脅威が弱まった場合、解決プロセスが成功した場合、テロ対策法の必要はなくなると強調したエルギン大臣は、「2005年にトルコ刑法が制定される際、テロ対策法の廃止を見込んだ形で準備された。しかしテロのリスクや行方不明者、犠牲者がいたため、できなかった。現在、私たちが望む環境が整えば、そして解決プロセスが成功すれば、テロ対策法も、テロ対策法第10条により設置された裁判所もいらなくなる」と述べた。私は民主化法案に関して、昨日ほかの関係者とも話し合った。
およそ30の条項からなる法案だ。法の改正だけがない。一部の問題は規則の変更で解決される。
法案ではテロ対策法に関するいかなる規定も示されていない。
他方、昨日メディアにトルコ刑法(TCK)の「トルコ国民、国家、政府、軍への侮辱」の罪を規定した第301条も再び規定しなおされるという情報が流れてきた。些細な変更がなされることで、新たな問題が引き起こされるという理由で、政府が擁護する第301条に触れられるとは考えにくい。
選挙の最低得票率に関する変更も期待外れに終わる。
この代わりに狭められた地域システムに移行される。
新法案に含まれることが確定している問題は、公共の場でのスカーフ着用問題である。服装規則が変更され、公共の場でのスカーフの問題が乗り越えられる。スカーフを着用した国会議員のためのいかなる規定の必要性も聞かれなかった。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:31271 )