ギョクチェアダ島のギリシャ正教神学校49年ぶりに再開、生徒は二人
2013年08月29日付 Zaman 紙


ギョクチェアダ島で半世紀ぶりの再開が認可された私立ギョクチェアダ・ギリシャ正教小学校にはたった2人の生徒しか入学しなかった。新たな申請が無ければ、2人の生徒と2人の教師、そして1人の校長によって始業されることになる。村に全く子供がいなかったことが原因で、学校再開の是非が 長い期間議論されていた。

チャナッカレ県ギョクチェアダ郡で半世紀ぶりの再開が認可された私立ギョクチェアダ・ギリシャ正教小学校(聖テオドロス小学校)には現在までたった2人が登録をしている。学校では2人の教師と1人の校長が職務を行う予定である。
郡の中心部から4キロメートルの距離にあるゼイティンリ村で1951年に開校したマイノリティーのための学校は、1964年に設立者の意向によって閉鎖された。2012年8月には、ギリシャ正教会財団によって修復された学校の再開のために、38年を経て島に戻ったアンナ・コチュマル氏の申請が国民教育省によって認められた。村に子供が全くいなかったため、生徒も見つからないだろうということで、学校の再開は長い間議論されていた。教育年度が始まる直前に、2人の生徒が登録を行ったことが明らかになった。コチュマル氏は、開校までにこの人数が増えることを待ち望んでいると述べた。

■2人の生徒、2人の教師、1人の校長

学校長の座には、ゼイティンリで暮らすヨルギ・ベルベルさんとステラ・ベルベルさんの娘、パラスケヴィ・ベルベルさんが就く予定である。ギョクチェアダ郡国民教育局によって任命された教員の外に、学校の経営者によって、非常勤の教員も1人採用された。もし人数が変わらなければ、2人の生徒に2人の教師が授業を行うことになる。彼らの上にも1人校長が着任する予定である。こうして、学校は5人で新たな教育年度を始める。
ギョクチェアダ島には、デレキョイ、テペキョイ、ゼイティンリ、そしてエスキ・バデムリという4つのギリシャ正教徒の村が存在する。1970年代まで郡には 6000人近くのギリシャ正教徒が暮らしていたが、この数は時を経て、高齢者から成る200人近くまでに減少した。トルコで発生した様々な困難と、その時代の経済的利益のためにギリシャ正教徒人口の大半はギリシャ共和国やヨーロッパの国々へ移住していった。ギョクチェアダのユチェル・アタライ市長は説明の中で、この土地の住民全員が高齢で子供がいないと述べた。そして問題の学校が2人の生徒とともに始まる予定であると明かし、開校は郡にとって非常に重要であると述べた。

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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:31299 )