エルドアン首相、「シリアへの限定的軍事介入では不十分」
2013年08月31日付 Zaman 紙


チャンカヤ大統領官邸でのレセプションで、ジョン・ケリー米国務長官の発言についてコメントしたエルドアン首相は、「ケリー氏の発言をみると、G20前にシリア軍事介入が始まりうる」と述べた。
首相は、限定的な介入は(トルコにとって)十分なものとはならないとし、コソヴォで行われたような介入が必要だとのべた。


エルドアン首相は、G20でオバマ大統領と会談を行う予定であるとし、「軍事介入は、1日2日、空爆してそれでおわり、というものではなく、政権の交代に至るものでなくてはならない」とのべた。

首相は、求められていることは、殺戮と流血の一刻もはやい終決であるとし、次のようにつづけた。「シリアをこの混乱に引きずり込んだ人々は、この問題を一刻もはやく、外交的な手段で解決すべきだ。しかし、もう8か月も我々は努力してきた。だが結果は得られなかった。その後も、ロシアやイランと、協議したきた。しかし、やはり結果は得られなかった。同じ努力を欧米諸国も行った。私からすると、シリアへの世界の対応、殺戮、大量殺人についての世界の対応は、理解に苦しむ。エジプトの事件においても、特に民主主義という観点から理解に苦しむ。欧米諸国は、依然として、エジプトの事件をクーデターと呼べないでいる。まだ、軍事対応と呼んでいる。」

エルドアン首相は、シリアへの軍事介入が行われた場合の、トルコの対応と、(トルコ軍への)新たな(国会からの)承認が必要かどうかについてもコメントした。この件で、国会を臨時開催する必要はないとするエルドアン首相は、「(国会での)承認の必要は現時点ではない。10月4日までは。そもそも、国会は夏休み中だ。臨時招集の必要があるかどうかは、大統領と協議する。国会休会中は、大統領に全権がある」と述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:31316 )