エジプト:同胞団とその同盟者は憲法改正の戦いから姿を消す
2013年09月02日付 al-Hayat紙
ルクソールのマリク・アブドゥッラー広場のエジプト人
ルクソールのマリク・アブドゥッラー広場のエジプト人

■エジプト:同胞団とその同盟者は憲法改正の戦いから姿を消す

【カイロ:ムハンマド・サラーフ】

シナイ半島における武装勢力による攻撃をまねた、治安部隊の拠点に対する攻撃が複数の県で激しくなっている。またそれと同時に、スエズ運河の航路のような戦略的な施設に照準を当てた「象徴的作戦」も行われている。そうしたなか、カイロは憲法改正案作成の最終段階に入った。憲法は、ムルスィー前大統領の解任のあと、発表された行程表のなかで停止されている。

昨日、50人からなる「社会的対話」委員会の形成が明らかになった。そして今度の月曜には憲法の最終的策定を始めるという。その作業は2カ月以内とされ、そのあとで国民投票が行われる。しかしながら憲法改正案作成の道のりは、困難に満ちたものになるのは明らかである。というのは、委員会にはサラフィー主義政党、ヌール党の指導者であるバッサーム・ザルカーがいるが、この党が憲法に「イスラム的性格」を与える条項を入れること、とりわけイスラームのシャリーアの原則とは何かについて解釈を施す条項を入れることに固執するからだ。選挙システムについても意見が分かれることが予想されている。そのシステムによって、年末までに選挙が行なわれることになっている。提案されているのは、個人単位の選出であるが、これが幅広い議論の対象となっており、今準備されている憲法を暫定憲法とすべきという声につながっている。

この委員会には、同胞団およびイスラーム集団を筆頭とするイスラーム主義潮流を含む「正統性支持同盟」の代表者はいない。しかしながら、同胞団系の国際組織の指導者であったカマール・ヒルバーウィーとヌール党の代表であるバッサーム・ザルカーは入っており、彼らはイスラム主義潮流に、とくに同胞団に反対する勢力と対決することになる。この勢力は「救国戦線」のメンバーの多く、同胞団政権を終わらせるにあたって中心的な役割を果たした「反抗(タマッルド)運動」のメンバー2人、「革命の青年連合」および「6月30日戦線」の2人からなる。大統領府スポークスマンのイハーブ・バダウィ―氏は、記者会見においてこの委員会の構成について語り、暫定政権は「エジプト国民のすべての代表を入れる決意である」と強調した。また「アサーラ党、自由公正党、ヌール党などイスラム主義政党にも声がかけられた」ことに注意を喚起した。

「イスラム集団」の指導者であるムハンマド・ヤースィーン氏は、ムルスィー支持者が委員会から外されたことについてコメントし「ムルスィーと同胞団の犯した間違いのひとつは、彼らが反対勢力に配慮せず、突き進んだことだと私は考える。そしてすべてがなしになった。政府は(同じように)すべてが無に帰しかねないこと、これでは結局は首尾よく終わらないだろうということを理解すべきだ」と語った。

一方シナイ半島では、国境を越えてガザ地区へつながるトンネルを破壊すべく、東部の国境線近くの住居を捜査、破壊する作戦のなかで、ジハード主義勢力の指導者であるアーディル・ハッバーラが拘束されたが、そのあと、軍隊は治安維持の動きを強化した。治安関係の情報筋によると、ハッバーラはシナイ半島における「アル=カーイダの創設者」であるという。

治安部隊の拠点に対する攻撃が複数の県で激しさを増したが、それらはシナイ半島の武装勢力のやり方をまねたものである。バイクあるいは車に乗り、治安部隊の拠点、本部に向かって乱射し、そして逃げ去るのだ。

また象徴的な作戦として、武装勢力はスエズ運河を通航中の船を狙ったが、何ら損害を与えるには至らなかった。

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(翻訳者:八木久美子)
(記事ID:31333)