アサド大統領の右腕・元防衛相、トルコに脱出か
2013年09月04日付 Yeni Safak 紙


シリア国民連合上級事務官のケマル・レブヴァニ氏は、パリのロイター通信社へ声明を発表し、元シリア防衛相のアリ・ハビブ氏が逃亡し、トルコに脱出したと述べた。

レブヴァニ氏はこの問題に関して説明を行い、「アリ・ハビブ・マフムド氏は政権の手中から逃げ出すことに成功し、現在トルコにいる。しかしこれは反体制側につくことを意味するわけではない。この情報は、欧米のとある外交官が私に提供してくれたものだ」と述べた。元シリア防衛相のアリ・ハビブ・マフムド氏は、アサド政権を離脱した最も高位の人物のうちの1人である。専門家は同氏がシリアのアサド大統領と同じくヌサイリ派(アラウィー派)であることにも注目している。

■高位の人物

アサド大統領の周辺人物だったマフムド氏は2009年6月から2011年8月にかけてシリア防衛相職の長を務めた。アサド大統領に最も近い人物の1人であり、また大統領一族と同じヌサイリ派である同氏は、その軍人としてのキャリアにおいて特別軍司令官、副参謀総長、そして参謀総長を歴任した。さらに同氏はバアス党の中央行政委員会のメンバーでもあった。

一方、シリア政権側はハビブ氏が同国を離れトルコに逃れたという内容の報道は誤りであるとして「ハビブ氏はシリアの自宅にいる」との発表を行った。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:森下友香子 )
( 記事ID:31352 )