シリア副外務大臣、「空爆があれば、トルコを攻撃する」
2013年09月04日付 Milliyet 紙


シリアのファイサル・アル・マクダド副外相は、米国がシリアに軍事攻撃を実施した場合、ダマスカス政府は単にイスラエルだけではなく、この攻撃を支持するならばヨルダンとトルコをも攻撃すると述べた。

ウォールストリートジャーナルのダマスカス駐在のサム・ダガー記者の記事によると、マクダド副外相は、「米国当局者が賢明な行動をとることを、公正の声に耳を傾けることを、挑発行動に出ないことを願っている。我々は米国の民衆を愛している。アラブ系の多くの米国人がいる。彼らの一部はシリア人だ。我々は米国との戦争を望んでいない」と述べた。
副外相は「戦争は一度始まれば、その後のことはだれも制御ができない。シリアに対するいかなる攻撃も、地域全体、そして相手側にも必ずや混沌をもたらすと信じている」と述べ、ダマスカス政府が、このような場合において単にイスラエルに対して攻撃するのではなく、米国が主導する軍事作戦に関わった場合には、シリア近隣のヨルダンやトルコに対しても攻撃を行うと述べた。副外相は、「米国の中東地域における最も重要な同盟国であるヨルダンとトルコは、作戦への参加という点においてよく考える必要がある」と述べた。

マクダド副外相は、軍事作戦がアルカイーダ寄りの反体制派グループを強化することになると述べ、議会が軍事攻撃にゴーサインをだすことがシリア人民、米国民そして地域の全人民にとって悲劇となるであろうと述べた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:吉岡春菜 )
( 記事ID:31354 )