PKK撤退「中止」か、「続行」か?
2013年09月06日付 Milliyet 紙

テロ容疑で有罪となったアブドゥッラ―・オジャランの釈放を求める署名活動の枠組み内で組織された、イラク及び北イラク委員会代表団とカンディルで面会したPKK(クルディスタン労働者党)・KCK(クルディスタン社会連合)執行委員会のジェミル・バユック共同議長は、代表団と共に来訪した記者たちに向けて、驚くべき発言を行った。

クルド問題解決プロセスで、トルコがなすべき役割を果たしていないと明かしたバユックは、9月1日までと期限を設定したことを指摘しながら、「トルコは問題の解決を望んでおらず、(我々を)つぶすことを第一に考えている。戦争を望んでいる。この動きに対して、我々は我々自身を守るつもりだ。ゲリラ活動を我々は停止させている。もし軍事作戦が行われているのを我々が目にすれば、この軍事作戦に対して我々は正当防衛を行うだろう。彼らが戦闘をさらに本格化するなら、南(北イラク・クルド自治政府領)へ下った集団を我々は(トルコ領内へ)再び送り込むつもりだ」と語った。
バユックのこの発言は、「撤退が中止した」と理解される一方で、ソーシャルメディアでは議論が起こった。BDP(平和民主党)の国会議員たちは、この問題についての発言を避ける一方で、BDPのセラハッティン・デミルタシュ共同代表は、バユックの発言にはPKKが国外撤退を正式に停止するという意味合いはない、と述べた。デミルタシュ共同代表は「私が理解した限りでは、彼が意図したのは『我々がゲリラ活動を抑制しており、停止させている』という意味合いだ。もし撤退の中止が持ち上がれば、彼はこれを正式な発表として行うはずであると私は考えている。誤解を与えるような発言だ」と語った。

■報道は再び行われた

PKKに近い報道を行うフラト通信社は、バユックの発言を含むニュース報道を中断した。ニュースはすぐ後に再び報じられた。こうした状況も、ますます疑問を抱かせる結果となった。

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( 翻訳者:齋藤洋輔 )
( 記事ID:31362 )