トルコ各地で「木を切らせるな」運動
2013年09月03日付 Radikal 紙


イスタンブルのアジュバーデムにある公園で始まった木の伐採が、住民たちの反発によって中止となった。

9月2日、アジュバーデムのアカスィヤ住宅街に隣接する公園で、木々が取り除かれた。翌3日、再度公園へ入り木々を取り除こうとした作業員達を、地域住民が妨害した。住民がソーシャル・メディアで始めた運動によって、木の除去が阻止されたのだ。住民は、木々のためにウスキュダル区及びイスタンブル広域市へ訴えをだした。

両自治体の役人達は公園へ向かった。しかし、役人達は、作業は自分達には関係のないことであると述べた。当紙へ情報を寄せたある住民は、この件に関して以下のように話した。
「作業員は、2日に25、6本の木を引き抜いていきました。3日も引き抜きに来ました。しかし、我々は引き抜かせませんでした。作業員達は、我々に、ここにモスクが建設される予定だと言いました。市の作業員達ではなく、アカスィヤ住宅街を建設したSAF地所の下請け会社で働いている作業員達のようでした。会社と話すと彼らは、木々を再度植えるつもりだと我々に言っていました。」

SAF地所の関係者が伝えた情報によれば、土地は彼らによって市へ譲渡されたものである。この土地における造園作業も彼らによってなされている。この公園の敷地内では、時折苗木が植えられてきた。その後、若木は引き抜かれて、新しいプロジェクトのために用いられる。2日の木の除去作業も、このような活動である。関係者らは、モスクが建設されるという情報は正しいものではないこと、取り除かれた木々は、(住民達から)起きた反発のために植え直されることを説明した。

■バルケスィルでも樹齢100年のマツを伐採させず

バフチェリエヴレル街区ウル通りの道の真ん中に生えていて、交通事故の原因となっているために、伐採されることが求められていた樹齢100年のマツの木が、事態を案じた住民らの仲介で守られた。

ある市民の訴えによってウル通りで調査を行った行政警察の警官達は、木が道の真ん中に生えており、事故の原因となっているというレポートを提出した。公園局も、木を伐採するために森林地域局から必要な許可を得た。市と森林地域局の局員達は、3日の朝10時に、木を伐りにやってきた。

消防車の助けもあり、木が伐採され始めるのを見た市民達は、伐採を阻止するために行動を起こした。市民達の反発に対して、ユスフ・オゼンチ副市長が、現地を訪れ調査を行った。オゼンチ副市長は、少なくとも樹齢100年に達すると森林の専門家によって明らかにされた木を鉄製の柵で保護し、また、運転手達のためには、きらきら光る警告板を設置することを求めた。市民達は、オゼンチ副市長へ感謝の言葉を述べ、木の伐採が阻止されたことを、拍手喝采し喜んだ。

■イズミルで「がんばれ、街路樹通り」運動

イズミルにて、民営化局により、開発計画が、ショッピングセンターの建設も可能な形に変更された後に、ボルノヴァの街路樹通り付近にある国道第2地域局ビル及び、その工事作業場のある5万4千平方メートルの土地が売りに出された。この売却に反対する人々は、「がんばれ、街路樹通り」運動を行った。土地が売却され、ショッピングセンターが建設されることを望まない「私達の緑の土地を支えよう計画」の参加者たちは、この土地をサイエンス・パークに変えることを希望している。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:31373 )