CHPの大統領候補は、女性?
2013年09月10日付 Radikal 紙


共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首の「大統領候補の女性」という発言をめぐり、その人物とは誰なのかという議論がわきおこっている。クルチダルオール氏のほかに2~3人しか(それが誰かを)知らないといわれるその人物は「大きなサプライズ」であるという。

観測によれば、(右の写真の)エミネ・ウルケル・タルハン、ウミト・ボイネル、ギュルスン・ビルゲハン各氏は「除外が確実視された者たち」に入る…

CHPのケマル・クルチダルオール党首は昨夜9月9日、出演したテレビ番組内で、「エルドアン首相が大統領候補になっているが、彼が当選することははまずない」と釘を刺したうえで、次のように述べた。「エルドアンは勝てない。皆受け入れることができるような人物が候補になるべきだ。CHPの大統領候補には女性がなる。私はトルコ共和国の大統領に女性が選ばれることは正しいことだと考えるが、いまのところ如何なる名前も明かせない。これを台無しにしてはいけないのだ。この人物はわが党の内部の人ではないが、われわれは、複数の女性を考えており、台無しにしたくはない。」CHP党首のこの発言のあと、「その人物とは誰なのか」という疑問がわきあがった。

ヴァタン紙のクヴァンチ・エル記者の記事によれば、クルチダルオール党首の「候補者は党外から」という発言をうけて、以前大統領候補と目されていたウルケル・タルハン氏やギュルダル・ムムジュ氏、ギュルスン・ビルゲハン氏といった人物は議論から除外された。報道陣の「候補はウミト・ボイネル氏ですか」という質問に対しても、「まあ、いろいろ思い浮べられていると思いますが、その名前を私は新聞で初めて知りました」と答えたことから、候補はボイネル氏ではないという解釈ができあがった。

■「大きなサプライズ」

CHPでは以前、元憲法裁判所長官のチュライ・トゥージュと、CHPの国会議員シャファク・パヴェイの母でジャーナリストのアイシェ・オナル記者の名が舞台裏でささやかれていた。
CHPの情報筋は、世間で言われれいるどの人物も、CHPの大統領候補ではないと語っている。クルチダルオール党首と2、3の人だけが知っている複数の女性候補の名前は、秘密にされている。投票が近くなるまでは候補者の発表は行われず、この件で党首に質問をした副党首たちに対してさえも候補の名は伝えられないという。党首に近い情報筋は、「その人物は大きなサプライズとなることだろう。そして世の中の多数派に受け入れられるだろう」とコメントした。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:31412 )