バス衝突事故で乗客ら44名が炎に焼かれて死亡:テヘラン=ゴム・ハイウェーで
2013年09月11日付 Iran 紙


 炎が漆黒の街道を明るく照らし、静寂で包んだ。男女、さらには子供たちの阿鼻叫喚が炎に包まれた車から聞こえてきた。命を長らえた者たちは、恐怖におののきながら、信じがたい光景を見つめていた。彼らが見つめていた場所、それはバスの旅をともに過ごした人々が、生きたまま炎の中で焼かれていった場所だった。

 悲劇は月曜日の夜22時55分に起きた。ゴムからテヘランへ延びるハイウェーの30キロメートル地点でのことだった。男性25名、女性11名、女児5名、男児2名が重傷を負い、44名が死の世界へと吸い込まれた。その多くは、テヘラン=エスファハーン間を移動するバスの乗客だった。

 国家交通警察長官はゴムからテヘランへと伸びる幹線道路の30キロメートル地点で、2台のバスが衝突、炎に包まれたと述べた上で、事故発生の原因は技術上の欠陥(タイヤの破裂)、ならびに燃料・電気系統の欠陥によるものだとした。

 モハンマド・レザー・メフマーンダール長官は死者44名、負傷者39名を出した今回のバス衝突事故について、「この事故は、エスファハーンからテヘラン方面へと移動中のスカニア〔※スウェーデンの大型車両メーカー〕製のバスのタイヤが破裂し、1台のタクシーに衝突、その後ガートレールを乗り越えて対向車線にはみ出し、テヘランからヤズド方面に移動中の別のスカニア製のバスと正面衝突したものである」と述べた。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31431 )