パレスチナ:生活状況はオスロ合意以降最悪
2013年09月15日付 al-Hayat 紙

■オックスファム:パレスチナ人の生活は現在オスロ合意以降最悪の状態にある

【ロンドン:本紙】

国際的な貧困根絶支援組織である「オックスファム」は、次のように語った。1993年のオスロ合意調印後の20年間、ユダヤ人入植地の拡大、パレスチナ人家屋の破壊、パレスチナ人の移動制限等々の政策が変わることなく続いたことによって、平和実現の機会は再三にわたり失われてきた。再開されたパレスチナ人とイスラエル人の交渉は、20年にわたるこのような事態を変えなければならない。

昨日(14日)オスロ和平協定調印20年周年を記念して発表された「オックスファム」の報告に関連して、パレスチナの「マアン」通信は、イスラエル政府がパレスチナ占領地で進めているユダヤ人入植地拡大政策によって、今日何百万人ものパレスチナ人たちが20年前よりも劣悪な生活を送っていると伝えた。

さらに同通信は、イスラエルは1993年以降、パレスチナ占領地におけるユダヤ人入植者人口を26万人から52万人に増加させ、また入植者支配地域を拡張して占領地の42%強が同地域によって占められる事態をつくりだし、他方でパレスチナ人検問所の増強、パレスチナ人の移動や商業活動に対する規制強化をはかり、それらの政策の結果、多くのパレスチナ人家族が一緒に暮らせなくなったり経済的ひっ迫状態に追い込まれたりしたと伝えている。

イスラエル政府は最近6週間のうちに、占領地であるヨルダン川西岸地区と東エルサレムにおいて新しいユダヤ人入植者住宅3,600戸以上の建設と、パレスチナ人住居36戸余りを取り壊すことを承認しており「オックスファム」は、イスラエル政府が現在行われているパレスチナ・イスラエル交渉の間もユダヤ人入植地拡大政策をやめようとしないことに警告を発した。

同組織によれば、イスラエルはこの20年間に、住居、給水設備、農業施設を含むパレスチナ建造物1万5,000カ所を取り壊した。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:山岡麻子 )
( 記事ID:31447 )