BDP、クルド問題解決策座礁を乗り越える3つの提案
2013年09月18日付 Milliyet 紙


BDP(平和民主党)会派副代表ブルダン氏は、オジャランが政府に向けて書いた手紙の中で明らかにした3つの提案について説明した。オジャランの提案のうち最も重要とされるのは「テロ法」改正だ。

アブドゥッラー・オジャランはBDP代表団との面会で、解決プロセスを進めるために政府、政権との話し合いを要求した。また「新フォーマット」と言われるプロセスの今後の段階について政府に送った手紙の中には、3つの緊急要求が含まれていた。去る日曜日にイムラル島でオジャランと面会したBDP会派副代表ペルヴィン・ブルダン氏がミッリイェト紙に語った。ブルダン氏はプロセスが議論へと変質していることについて、オジャランは政府に対し3本柱の新しい解決策の提案をしたと話した。

■有識者は報告書を待っている

(以下、ブルダン氏の説明。)
「対話プロセスは終わった、議論プロセスに取り掛かる必要があるとオジャラン氏は話している。議論プロセスには3つの柱がある。まずTMK(テロ対策法)とTCK(トルコ刑法)の改正を含めた「反テロ法」の改正、そして問題解決に向けての事実調査委員会など8つの委員会の設置と法整備。3つ目は実行プロセス。最終段階だ。このプロセスにおいては監視委員会の設置が必要だ。監視委員会は事実調査委員会の役割を請け負うことができる。例えばリジェの事件の際には監視委員会が介入することが可能となる。議論プロセスではオジャラン氏との意思疎通が必要だ。
プロセスの一部である賢人会議は未だオジャラン氏との面会を実現できていない。会議のメンバーはオジャラン氏とも面会する必要がある。首相へ送られた報告書はオジャラン氏にも送られなければならない。」

■「新フォーマット」に含まれるもの

ブルダン氏は、オジャランが初めて使った「フォーマット」という概念についても話した。「我々が言う新フォーマットというものを、親愛なるオジャラン氏はこのように説明している。『対話は終わった、議論の段階に入る必要がある』と。まず法改正が必要だ。さらにオジャラン氏が外部と対話できる環境を整えなければならない。」
ブルダン氏は、オジャランはカンディルに政治の道を開くための調整をしたいのだと話した。

■ブリュッセルに伝えられた

イムラル島での面会の後、BDP委員会のブリュッセル・カンディル間の行き来が活発になった。オジャランが面会した公式の代表団に渡した手紙では、「対話から議論への移行プロセス」や「新フォーマット」に関する説明がなされている。この手紙について話し合うため、BDP共同党首セラハッティン・デミルタシュ 氏はブリュッセルへと向かった。
デミルタシュ党首は組織のヨーロッパ支部であるクルディスタン人民会議の指導部と会合を開き、オジャランが最近の状況を受けてまとめあげた解決プランを伝えた。デミルタシュ党首は昨晩トルコに戻り、今日BDP会派副代表ブルダン氏、BDPイスタンブル県選出国会議員スッル・スュレイヤ・オンデル氏とともに北イラクに向かう予定だ。BDPの代表団は、計画に変更がなければ明日カンディルに到着し、KCK(クルディスタン社会連合)指導部と会合を開く予定だ。

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( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:31469 )