米政府、シリア難民問題でトルコに感謝
2013年09月19日付 Milliyet 紙

アメリカのアン・リチャード国務省補佐官は、「シリアで家を追われた人々の数は、ボスニアの民族浄化やルワンダの大虐殺から逃れた人々の数を上回っている。」「人々はトルコの難民キャンプを『五つ星だ』と話す。それは世界各地の一般的なキャンプに比べて快適な環境が整っているからだ。だが時間が経つにつれ設備も痛み、避難民の使用によって劣化が進んでいる。」「今後を見据えてトルコが3つのキャンプを新たに設置する計画であり、郊外居住のシリア人を登録することで無償で医療サービスを提供していることに非常に感謝している」とコメントを発表した。

リチャード補佐官は、アメリカ合衆国上院外交委員会の中東・北アフリカ小委員会で、シリア難民に関して報告を行った。シリアの内戦から逃げている人々の状況は昨年より悪化していると言い、衝突が拡大するにつれて避難民の数も増えていると述べた。昨年9月に23万人だった避難民の数は、現在200万人にも上っている。避難先の内訳は、レバノンに74万人、ヨルダンへ54万人、トルコへ46万4千人、イラクへ18万3千人、エジプトへ11万7千人だ。一方、 シリア国内でも400~500万人が移動を余儀なくされている状況だと言い、「シリアで家を離れて避難せざるを得ない人々は、ボスニアの民族紛争やルワンダの大虐殺のときより多い」という。

■「トルコの対応に感謝」

近隣国の難民キャンプについて触れたリチャード補佐官は、これらの国々に感謝しなければならないと話した。トルコは20万人のシリア人のために20のキャ ンプを設置した。これ以上の人数を、トルコ国内の都市で受け入れていると話し、以下のように述べた。「人々はトルコの難民キャンプを『五つ星だ』と話す。それは世界各地の一般的なキャンプに比べて快適な環境が整っているからだ。だが時間が経つにつれ設備も痛み、避難民の使用によって劣化が進んでいる。」「今後を見据えてトルコが3つのキャンプを新たに設置する計画であり、郊外居住ののシリア人を登録することで無償で医療サービスを提供していることに非常に感謝している。」また、トルコが国境地帯のシリア人に対して人道的な対応や医療サービスを提供していることも報告した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:31481 )