民主化法案の中にジェムエヴィ従事者に給与
2013年09月22日付 Radikal 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が来週公表するとみられている「民主化法案」には、いくつかのサプライズが含まれている。社会の様々な層の人々の注目を集める法案の中には、新聞記者に関する項目も忘れられてはいない。思想、表現、組織化の自由を拡大することを目的とした法案の中で、「拘束された新聞記者」と密接に関係のある改正が含まれていることが分かった。国内外の世論に民主的なメッセージを発信したいと考えている政府は、トルコがEUへの加盟の過程でマイナスに影響する「拘束された新聞記者」の問題にメスを入れる決断をしたと述べている。この枠組みで、トルコの刑法とテロ対策法にいくつかの修正が見込まれている。
新聞記者の拘束の理由を見ると、最も多いのが「テロ組織のメンバー」、「テロ組織のメンバーではないが組織の名のもとでの犯罪」、「組織のヒエラルキーの中には属さないがテロ組織と認識しながらの自発的な援助」という罪状で裁判にかけられているのがわかる。公正発展党からの情報によると、国内外の世論において批判の的になっているこの条項は、修正されることになる。「テロ組織のメンバー」であるということが、(逮捕の)明確な基準となり、「人々を武器と暴力に導かないプロパガンダ活動」は罪にならないという形で修正を行う予定であるとのことである。最新の発表されたデータによると、刑務所にいる新聞記者の数は、67人である。このうち9人は逮捕、15人は刑が確定しており、43人はというと裁判が継続中である。レジェップ・タイイプ・エルドアン首相は、月末に記者会見を開き、「民主化法案」を公表すると見込まれており、その中に含まれると見られる他の改正点は、次の通り。

■ジェムエヴィの立場

法案の重要な項目がアレヴィー派に関するものである。ジェムエヴィに「信仰と文化の中心」という地位が与えられ、デデとジェムエヴィの従事者に給与が支払われる。デデと警備担当者、事務員を含む各ジェムエヴィの4人に政府から給与を支給される。

■私立学校でクルド語

母語での教育は法案の中に含まれていないが、特別にクルド語教育にとっての柔軟なモデルは含まれている。「トルコタイプ」として見ることができる解決策の提案は、公立学校の代わりに私立学校で、選択言語での教育に道を開くかっこうである。私立学校は、希望すればクルド語やアラビア語などの言語で教育をすることができる。このため一定の割合で学生の要望を探ることになる。

■公共の場でのスカーフの自由化

公共の場で衣服を制限する9月12日のクーデターに関する規制を撤廃する。これにより、女性のスカーフの着用を禁止する条項を撤廃する。公共の場でスカーフ着用の自由に道が開かれることになる。規則の修正は、男性のあごひげの自由と衣服の自由を保証すると見られている。

■デルスィム、ノルシン、ティッロ

9月12日のクーデターとそれ以前に変更された地域の名称を以前の名称に戻す。これにより、トゥンジェリは、デルスィムになる。スィイルト県で、アイドゥンラルへと変更されたティッロと、クーデター期間にギュロイマクとされたノルシンは本来の名称になる。

■神学校とモル・ガブリエル修道院

トルコとギリシア間での「相互主義」のために危機的状況となっていたヘイベリアダの神学校は、42年ぶりに再開される。神学校を高等教育機関として開設する許可を与えると見られている。法案において、シリア正教徒に関する重要な取り決めもある。「シリア正教徒のエルサレム」として知られているモル・ガブリエル修道院が所有している土地が返還される予定である。モル・ガブリエル修道院の事例と類似した、つまり礼拝の場所であるにも関わらず没収されていた不動産が、再び礼拝の場所として使用されるために返還されることも話題となっている。

■5%のサプライズ

公正発展党は、選挙における10%の得票率制限(足切り条項)の主張を断念するとみられている。もはや機能していないと考えられている得票率制限を5%まで下げることが議論されている。公正発展党政府は、7%と5%の選択肢で議論しており、10%を下回る可能性が高くなった。民主化法案によって選挙制度も改正させる。「選挙区の縮小(小選挙区)」モデルが重視される一方、550人いる国会議員の数には触れられていない。

■小さな政党にも政党交付金

政党に対する政党交付金の基準が変更される。9月12日のクーデター後、得票率が7%を超えた政党は政党交付金を得ることができた。特に、議席を獲得できない、得票率の低い政党が不満を抱いていたこの制度も変更される。法案では、得票率を3%あるいは5%の政党も政党交付金が得られるようになる。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:31501 )