ビアホールの女性従業員、トゥンジェリの町から退去―騒動を受け・・・
2013年09月24日付 Radikal 紙


トゥンジェリでビアホールが壊された。ビアホールのオーナーらによって15名の女性給仕が夜遅くに町から退去した。

トゥンジェリで女性給仕を雇っていたビアホールのオズジャン・Öオーナーが口論となった相手、22歳のスィナン・アマチュさんを拳銃で負傷させたあとに、昨晩起きた事件で、ビアホール5店が破壊された。事件後、検事局の捜査が始まった。捜査のかたわら事件の原因となった女性給仕15名は、オーナーによって夜遅くに町を退去したことが明らかになった。約20年間、町では女性給仕が問題になっており、女性給仕が原因で起きたここ10年間の事件では、6名の死亡者と30名以上の負傷者がでている。

トゥンジェリ県共和国検事局は昨晩起きた事件の捜査を開始しており、事件を起こした者とビアホールを壊した者の特定のために、トゥンジェリ警察署に指示を出した。警察は、防犯カメラから事件を起こした人物と事件を拡大させたデモ参加者らの割り出しを行っている。トゥンジェリのビアホール計5店で働いていた15名の女性給仕は、ビアガホールのオーナーらによって深夜ひっそりと車でエラズーに送られたことがわかった。

■負傷者の状態は良好

トゥンジェリで起きた昨晩の事件の発端である、脚に重傷を負ったスィナン・アマチュさんの手術が昨日の夜に行われ、命に別状はないことが明らかになった。また、早朝市の職員らは事件が起きた現場の収拾にあたった。市の清掃員は、昨晩被害を受けたビアホールの前を掃除した。

■10年で4名が死亡し、10名が負傷した。

トゥンジェリ市とペルテク郡で、1990年代初め以降ビアホールでの雇用が始まった女性給仕は、約20年間問題となり続けている。5年前まで、市内の10店舗のビアホールが女性給仕を雇っていたが、ここ2年間は5店のビアホールが女性給仕を雇っているのみである。この10年で女性給仕を雇用しているビアホールで起きた事件では6名が死亡し、銃やナイフを使用した事件では30名以上が負傷している(注:原文まま)。イスタンブル、メルスィン、イズミル、アダナのような県から派遣される女性給仕は、15-30日間働いた後、また送り出され、代わりに新しい女性が同地に派遣される。女性給仕が働くビアホールに対して、トゥンジェリにある多数の市民団体や政党が抗議デモやプロテストで反対している。

■ビアホールはPKKや左派組織の標的だった

女性給仕を雇っていたビアホールは、それらがモラル崩壊を生み売春行為を広ていると主張するPKKとトゥンジェリ郊外で武装活動を行っている左派組織、トルコ共産党―マルクス・レーニン主義者(TKP/ML)、トルコ労働者農村民解放機構(TIKKO)や毛沢東主義共産党(MKP-HKO)のような組織の標的となっていた。トゥンジェリ市とペルテク郡内の女性給仕を雇用しているビアホールは、PKKと左派組織によって何度も爆破攻撃され、 ビアホールで働いていた数人の女性給仕と従業員が負傷した。治安部隊は、ビアホールへの何回かの爆破攻撃を寸前で防いだ。違法組織や、市民団体の反対があったのにもかかわらず、20年間も問題を解決しないまま、女性給仕を雇用していたビアホールには、社会保障機構(SGK)が何度も「保険未加入で従業員を雇用した」として罰金を科しているが、(ビアホールを)抑止することにはならなかったという。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:31518 )