ついに発表、民主化法案
2013年09月30日付 Radikal 紙


エルドアン首相は、首相府新ビルで民主化法案に関する記者会見を行った。その詳細は、以下のとおり。

<法整備を必要とする諸改革>

■選挙最低得票率制限に、3つの選択肢

新選挙法がどうなるべきかについては、一つだけの案を提案しているわけではなく、3つの異なる選択肢を議論にテーブルにのせた。その3つとは:
・現行どおり、10%
・低得票率を5%に引き下げ、5%台の場合は、そこにだけ「限定地域選挙法」を適応する。
・第三の選択肢は、最低得票率制限の全廃。「限定地域選挙法」を適応する。

この3つの選択肢について議論する。トルコにとって、もっとも正しく適切なものはどれかを検討し、その結果を議会で決定する。そのやり方をとる。

■政党への支援に、制限

 政治的権限に関する第二の改正を、「政党への国からの財政支援」に関して行う。政党への国の支援の枠を広げる。(中略)現行の、得票率7%から、3%に引き下げ、選挙に参加した政党のうち、3%以上を得票した政党には、国からの補助が行われることになる。(後略)

■政党結成を簡単にする。

■政党への共同党首制を認める。

■政党の党員となるうえでの制限を撤廃する。

■(トルコ語以外の)異なる言語での、政治演説の自由化―第298号法を変更し、政党や立候補者による選挙活動で、トルコ語とともに、ことなる言語・方言をつかうことを可能にする。

■差別・侮辱発言規制への刑罰を重くする―言語・民族・国籍・肌の色・性別・障害・政治的立場・思想信条・信仰・宗派を理由にした犯罪が行われた場合、刑罰は重罪化される。

■生活スタイルへの保護―個人の生活スタイルの尊重は、トルコ刑法により保護対象となる。トルコ刑法の改正により、宗教的信条を実現することを妨げることは、罪となる。

■QとWとXも文字、使用可能に―現行刑法にある、特定の文字を使うことへの罰則は廃止される。これにより、現在でも適応されていない罰則法は廃止され、別の種類のキーボードが自由化される。

■集会やデモ行進の権利―法改正を行い、集会場や場所の選定に関し、意見が反映できるようになる。・・・集会やデモの時間制限は延長される。屋外では、これまで日没1時間前とされていた集会が、日没までに解散するという条件にかわる。屋内では、現状の23時から、24時までに延長される。集会やデモ行進に対する、政府監督制は廃止される。かわって、開催委員会Düzenleme Kurullarıが、その任をになう。開催委員会は、集会が目的外のものとなったり、秩序正しい実施が不可能となったと判断した場合は、解散命令をだし、状況を警察に通報する。集会やデモが、法に反するものとなった場合は、開催委員会は集会やデモの終了を宣言し、警察に通報する。開催委員会が必要な任務を果たさない場合は、その地域の(内務省の)担当行政官が集会に関する決定を下す。

■母語教育は、私立学校で―今回の法改正により、私立学校での異なる言語・方言での教育が許可される。これについては世界の諸例を検討した。これまで見るとおり、2003年に異なる言語・方言を教える教室を認めた。次に、大学に異なる言語・方言に関する学科を開設した。昨年の教育改革で、異なる言語・方言を選択科目として学ぶ道を開いた。そして、今回、私立学校で異なる言語・方言で教育することを可能にする。わが国では、トルコ語以外での教育の問題は、2923号法によってきめられていた。その法への修正で、異なる言語・方言での教育機関を開設できるようにする。・・

■村や町の名前の変更―1980年代まで使われていた歴史的な地名を復活させることを可能にする。・・・

■ハジ・ベクタシュ大学―上記の地名変更の一環として、ネヴシェヒル大学の名前を、ハジ・ベクタシュ大学に変える。

■個人情報の保護―個人情報の保護のための法を整備する。

■寄付の自由化―寄付への制限を撤廃する。・・・犠牲祭での羊の皮、喜捨集めは、これまでトルコ空軍にその権利が与えられてきたが、これは憲法違反だった。・・・この誤ったやり方を改め、今後市民は、自分の自由意思で好きなところに寄付することができる。

<条例変更を必要とする諸改革>

■公務員のスカーフ着用の自由化―「公的機関・機構で働く公務員の服装に関する規定」は、女性・男性を問わず、さまざまな制限を含んでいた。この制限は、労働権、宗教と良心の自由への侵害であり、差別を含んでいた。この規定の第5条を変更し、女性公務員の衣服に関する差別を撤廃する。制服着用が必要なトルコ国軍、警察、司法諸機関はその例外とする。

■「(アタテュルクへの)誓い」を廃止―小学校で小学生に対するこの措置を撤廃する。1933年に国民教育省が決め、小学校・中学校でこれがはじまった。この措置は、時々の政権により、廃止されたこともあり、文章も変えられた。70年クーデター、80年クーデターでの個人への干渉の結果、この慣習が続けられてきた。昨年、中学校での実施をやめた。そして、今回、小学校デモは廃止する。

■モル・ガブリエル、返還―モル・ガブリエル、別名デイルルムール修道院の土地は、修道院の財団に返還される。これにより、シリア教会の市民に、重要な権利を返還することになる。・・・

■ロマ研究所―ロマ言語文化研究所をつくる。ロマ系市民の言語、文化、諸問題に関する研究を行い、問題の解決にむけての提案を作成すべく、地方大学にロマ研究所をおく。・・

(本記事の翻訳にあたっては、一部の文章を省略しました。)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:31573 )