国立劇場でクルド語の上演
2013年10月06日付 Radikal 紙


「全トルコを包み込み、兄弟愛を強化するレパートリーを私たちは準備しました」と話すムスタファ・クルト国立劇場代表は、クルド語を話す役者と監督を招集した。

国立劇場は来シーズン、「クルド語」演目の舞台化を準備している。

アクシャム紙のチュナル・ジョシュクンセルチェ記者の記事によると、国立劇場ムスタファ・クルト代表は、人材や装置の不備により今シーズンはクルド語の舞台を用意できなかった、と述べた。クルト代表は、「クルド語の舞台をやろうじゃありませんか。しかしこのためには、クルド語が堪能な役者や監督、装飾や衣装のクリエイターが必要です。中途半端にクルド語を話す役者では、「開幕」とはいきません。こうした不備が取り除かれればクルド語舞台に支障はありません。私たちのディヤルバクル支部がこれに対処できます」と述べた。

■クサキュレキの『銭』

舞台を10月1日に開幕した国立劇場だが、過去にも数多くの異なるレパートリーを用意してきたと言うクルト代表は、「私たちのレパートリーは、全トルコを包み込み、兄弟愛を強化する作品で構成されています。多くの作家の、それも長い間舞台化されず、無視されてきた作品を選びました。ネジプ・ファズル・クサキュレキの『銭』という演目もこのうちの一つです」と話した。クルド系の多くの作家の作品を観客にお見せすることになると述べたクルト代表は、ディヤルバクル出身のクルド人作家ジュマ・ボイヌカラの『無能者』という演劇もこの中の一つになると語った。

■皆を包み込む作品

クルト代表は次のようなメッセージを発した。

国立劇場として、私たちは兄弟愛を強化するような仕事がしたいです。選んだ作品はこの国で生きるすべての人を包み込むでしょう。長い間忘れ去られ、無視され、疎外され、舞台化されてこなかった多くの作家の演目をレパートリーに入れました。

■クルド人作家の作品が舞台化

今シーズンはクルド語の演目はないが、クルド人作家の作品を舞台化する予定です。ディヤルバクル出身のジュマ・ボイヌカラの作品『無能者』もこうした作品の一つです。ディヤルバクル出身のオルハン・アセナの『娘ファーディキ』や『大地』も演目にあります。有名なクルド語の叙事詩『サラーフッディーン・アイユーブ』は素晴らしい作品の一つになるでしょう。

■レパートリーには150の演目がある

国立劇場として23都市、58の劇場で、150の演目で「開幕」しました。レパートリーの中にはないものはありません。タルク・ブーラ、ムラトハン・ムンガン、レフィキ・ハリト・カライの作品もあります。今シーズンは10歳以上の子供が大人の演劇を快適に見られるように願っています。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:31626 )