バルヨズ裁判、最高裁判決―有罪
2013年10月10日付 Hurriyet 紙


バルヨズ裁判で最高裁は第9刑事小法廷の361人の被告人のうち237人の罪状をまとめ承認した。被告人の3人の女性のうち2人は無罪となった。罪が確定した237人の状態は拘置から受刑に移行した。被告の軍幹部らは宣告された罪の4分の3を受け入れる。そのため20年の刑期を言い渡された元第1軍司令官の退役将軍チェティン・ドアンは15年服役する。73歳のドアンは3年間拘留されたことが考慮され12年服役することとなり、85歳で釈放される。

バルヨズ裁判では最高裁は361人の被告人のうち237人の罪を確定させた。36人は無罪と認められた。最高裁は25人の被告人を証拠不十分で無罪とし63人を罪に問わないと決定した。罪が確定したチェティン・ドアン、イブラヒム・フルトゥナ、オズデン・オルネッキ、ビルギン・バランル、エルギン・サイグン、エンギン・アランの階級は取り上げられ、兵卒に降格させられる。

初のクーデタ裁判を行った最高裁第9法廷は昨朝、歴史的判決を下した。被告人が361人となったバルヨズ計画裁判で20年の判決を受けたのは退役大将チェティン・ドアン、ハリル・イブラヒム・フルトゥナ、退役大将オズデン・オルネッキ、民族主義者行動党(MHP)エルギン・アラン議員を含む237名の容疑者に関し13年4ヶ月から20年に及ぶ罪状をまとめ承認した。20年の判決を受けたドアン、フルトゥナ、オルネッキは、15年服役する。

■三人の女性のうち一人を無罪

最高裁裁判長エクレム・エルトゥールルが読み上げた短い判決文によると、裁判所が誤って禁固刑に処していた、[三人の女性のうち]16年の刑を受けた民間人の公務員ギュッル・ サルカヤと被告人の海軍判事テュライ・デリバシュ中佐は証拠不十分で無罪となった。一方退役大佐ベルナ・ドンメズ教官に対しては親権行使を停止し16年の刑が下された。

ハスダル刑務所で独房へ入れられていたサルカヤは釈放されることが決まった。ハスダル刑務所で独房に入れられているドンメズには服役が決定。13か月前に逮捕が決まったにも関わらず出頭しなかったテュライ・デリバシュについては無罪判決が下った。

裁判所は弁護士費用を被告に課すことも決定した。このように被告の将軍らにつき、旧刑法でいう「トルコ共和国行政執行者に対し、強制的に[その職務]剥奪あるいは職権行使を強制的に停止する試み」という犯罪手法と罪状に当たるとした。

■クーデタ裁判の例

最高裁はバルヨズ判決によりクーデタ罪に関する判断基準を初めて明らかにした。クーデタ罪の解釈が初めて作られた。この判決はエルゲネコンや2月28日裁判をはじめとするクーデタ裁判の判例という性格を持っている。裁判所はバルヨズ計画に対し「クーデタ罪」とは言うものの、デジタル資料をはじめとする証拠と入手した方法についての上告を拒否した。1か月で17回という最高裁史上最も長い審理で96人の被告人弁護士が、公正な裁判権を乱し、被告を弁護する権利が制限されたことを訴えたが却下された。

■サイグンをエルドアンは訪問していた

タイイプ・エルドアン首相は、2月に健康問題で釈放となり心臓手術を受けた退役将軍エルギン・サイグンをイスタンブルのメフメト・アキフ・エルソイ病院で訪問していた。サイグンにも20年の禁固刑が決定された。元第1軍司令官であるサイグンもまた刑務所へ戻る。旧軍隊学校将軍ビルギン・バランル、旧国家安全保障会議(MGK)事務局長退役将軍シュクリュ・サルウシュク、アダナ第6軍団将軍退役中将ネジャット・ベキ、トルコ軍財団イスタンブル代表退役准将シュハ・タンイェリと MHP国会議員准将エンギン・アランの18年の禁固刑も承認された。元参謀指令情報支援局長の退役大佐ドゥルスン・チチェッキに下された16年の刑もその中に含まれている。

■25人の被告に無罪判決

最高裁は地方裁判所の決定を認め36人を無罪とした。その中には参謀指令本部長将軍オゼルの手下の13人もいる。25人には処罰はなくなった。対象者は退役中将アブドュッラー・ダライ、准将アリー・アイドゥン、少将ハリル・ヘルヴァジュオール、少佐アブドゥルラフマン・バシュブー、大佐アフメト・ネジデッ ト・ドルエル、退役准将アフメト・テュルクメン、上等曹長ビュレント・アカルン、大佐ジュムフル・エルユクセル判事、少佐ドアン・ウイサル、少佐ギョクハン・チロール、中佐ハカン・ウルジャ、少佐ヒュセイン・ポラトソイ、上等曹長イルケル・ユヌス、大佐イスメット・クシュラ、大佐シャファック・ドゥルエル、退役中将テヴフィック・オズクルッチ、上等曹長トゥンジャイ・キュチュク、上等曹長アデム・ジェイラン、海軍上等曹長ジャフェル・ウヤル、上等曹長ジャナタン・トゥルグット、上等曹長ケナン・ユジェ、空軍電子産業会社オメル・ファルック・アアヤルマン代表、中佐トュライ・デリバシュ判事、上等曹長ムラト・ドュレッキ、公務員ギュッル・サ ルカヤ。

■63人の被告に刑罰なし

ハサン・バスリ・アスラン大佐も含む63人の被告については「被告人の行動は犯罪への同調に留まる」ことから刑罰は処されないこととなった。以前の判決が無効となった計88人の被告人のうち拘留されている者は釈放されるよう求められた。

■36人の無罪が認められた

無罪となった者は以下の通り。大将エルダル・ユルドゥルム、大佐セルハット・ディズダルオール、大佐アブドゥッラー・ザフェル・アルソイ、大佐ハカン・オ クテム、少佐アフメト・チェティン、少佐ムスタファ・アイドゥン、アフメト・ヤナラル少佐、大尉レヴェント・ギュルドウウシュ、アルタン・ディクメン、エユップ・アクタシュ、退役大佐ヒュセイン・バクル、退役曹長エルタン・カラギョズル、曹長アブディル・アクチャ、アリー・ギュンギョル、アリフ・ブユックル、ドゥラン・アイハン、エルディンチ・ユルドゥズ、エロル・エルサン、フィクレット・ジョシュクン、ハカン・ユルドゥルム、イムダット・ ソラック、イスマイル・カラオーラン、イフサン・チェヴィッキ、レヴェント・マラシュ、ムサ・ファルズ、ムラット・バルカシュ、ムスタファ・ケッレジ、ム トゥル・クルッチル、オスマン・チェティン、レジェップ・ヤヴズ、リファット・ギュルチャム、セラーハッティン・ギョズメン、ウウル・ウステッキ、退役曹長ムラト・ベクタシュオール、エムビヤ・シェン、ヒュセイン・ドゥルドゥ。

■集会には無罪

被告人弁護士であるハルック・ペクシェンは裁判に関し「クーデタが論題であると知りながら集会に参加したか否かが判断基準となった」ことについて「スキャンダル」だと述べた。ペクシェン弁護士は「当時アメリカやNATOで仕事をしていた者たちは集会の存在すら知らなかった。どうしたら裁かれるのか。集会でプレゼンを行った私の依頼人も含め、何とも偶然にも現在の参謀総長の関係者を含めた45人は無罪となっている」と述べた。

■階級、勲章、軍刀を失う

バルヨズの刑が確定すれば、大将も含む現役と退役将校の階級は取り上げられる。刑を受ける全ての軍人は「兵卒」の地位に落とされる。刑が確定した退役または現役の軍人はその地位を失うだけではない。全ての功労メダル、記章、軍刀をも取り上げられる。

判決とともに、刑が確定した士官らは軍との関係を切られる。家族が住む官舎も明け渡す必要がある。刑を受ける者は軍の施設を利用できなくなる。士官ら本人と、その家族に与えられている軍のIDも剥奪される。

バルヨズ裁判で最高裁から判決を受けた士官らはもし勤務期間が退役軍人の資格を得られるだけの長さであれば退役年金と報奨金を得る。しかし十分な期間がない士官らは年金を得ることができない。ただし勤務期間中に得た補償金については得ることができる。

■どれほど服役するのか

刑が確定した237人の被告人は拘置から受刑者の立場に変わった。2014年3月の地方選挙では候補者にはなれない。また刑務所では投票はできない。被告の司令官は宣告された刑の4分の3の期間服役する。そのため20年を宣告された者は15年、18年宣告なら13年6か月、16年宣告なら12年、13年4 か月宣告なら10年ずつ刑務所で過ごすこととなる。刑期から拘置されていた期間分が減らされ釈放の日が明らかにされる。

例えば退役司令官の1人チェティン・ドアンは1940年生まれ。73歳のドアンには20年の刑期が与えられた。刑期の4分の3を服役するドアンは刑務所で15年過ごす。2010年2月26日から拘留されているドアンは拘留されていた期間を考慮し残り12年を刑務所で過ごす。12年後、つまり85歳で釈放される。

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( 翻訳者:小野里ゆみ )
( 記事ID:31649 )