トルコで話されている言語は、36?
2013年10月19日付 Radikal紙


民主化政策に含まれる改正の中で、政党や候補者がトルコ語以外の言語でも政治的なプロパガンダを行えるようにするための法整備は、トルコでいくつの言語が話されているかという議論を再び呼び起こすことになった。

かつて選挙の時期になると県から県へ、村から村へ歩き回って、公約をトルコ語だけでしか説明できなかった政治家は、これからこのような有権者に、ビレジキ、エスキシェヒル、サムスン、アマスヤ、トカト、デュズジェではアバザ語、マルディンとスィイルトではアラビア語、イスタンブル、ハタイ、ディヤルバクル、カルスではアルメニア語で支持を呼びかけることができるようになる。

望めば、黒海地方における国会議員選挙または市長選挙で、選挙に勝ったあかつきに実現させることになる公約をラズ語、グルジア語、ヘムシン語でも説明できるようになる候補者は、地域の人々と自分たちの言語で話す機会を得ることになる。

いくつかの情報源によると、トルコで明確な数の話者がいる言語には、アバザ語、アブハズ語、アディゲ語、アラビア語、アルバニア語、アヴァール語、アゼルバイジャン語、ボスニア語、ポマク語、ブルガリア語、ロマ語、ドマリ語、アルメニア語、ガガウズ語、グルジア語、ヘムシン語、ヘルテヴィン語、カバルダ語、カザフ語、キルギス語、クリミア・トルコ語(バルカン・タタール語)、クムク語、クルド語、ユダヤ・スペイン語、ラディーノ語、ラズ語、オセット語、ウズベキ語、ポントス語(トラブゾン・ギリシャ語)、ギリシャ語、シリア語、タタール語、トルコ語、トルクメン語、ウイグル語、ザザ語といった36言語が含まれる。

言語学協会の会長であるナディル・エンギン・ウズン教授は発表で、トルコでは36の言語が話されているが、話者数のため(正確な話者数把握のため)新しい統計が必要だと話した。
これらの言語を誰がどこで話しているかに関し、最新の正確な情報がないとしたウズン氏は、最後に全国規模で人々にどの言語で話しているかという質問がなされたのは1965年の国勢調査だと述べた。

トルコで話されている言語に関する最も信頼のおける情報は、「SIL International」という名前の国際言語学研究所によって公表されている情報源、特に「www.ethnologue.com」に載っていると説明したウズン氏は、「トルコで話されている言語は二つのグループに分けることができる。一つは長い間土着の言語として話されてきた言語、他方は近年移民によって話され始めた言語だ。土着の言語にはアラビア語、アルメニア語、クルド語、シリア語、ギリシャ語などの言語がある。二つ目のグループはセルビア語、ブルガリア語、アルバニア語、クリミア語、ウイグル語のような言語が例に挙げられる」と述べた。

■「データ更新の取り組みが必要」

最新の数字を知るために包括的な取り組みが必要だと感じられると強調したウズン氏は、以下のように話した。
「トルコで話されている言語について行われる調査は世界遺産の観点からも重要だ。我が国で話されている一部の言語は消滅し、一部は消滅の危機に直面していることが分かっている。我々もこれに関連して手立てを講じる目的で、言語学協会として2015年に国際言語学者委員会とともに、世界で消滅の危機に瀕する言語を取り上げる危機言語ワークショップを行う」

■トルコで話されている言語

信頼できる情報源の一つである「エスノローグ」が、トルコで話されている言語に関して提供している情報の多くは1965年の国勢調査によるものであることを強調したウズン氏は、以下のように述べた。

「近年、様々な研究者によって明らかにされた数字も載せている「エスノローグ」によると、トルコでトルコ語以外に最も多くの人に話される言語はクルド語である。2009年のデータによると、1500万人の話者によりハッキャーリとシュルナクを中心にトルコの多くの県で話されるクルド語は、インド・ヨーロッパ語族に属する言語である。

この言語に続くのが、1998年の推計によると164万人の話者によって主にトゥンジェリ、エルズィンジャン、ビンギョル、スィヴァス、ディヤルバクル、エラズーの諸県で話されるザザ語である。
さらにこれらの言語の次には、2005年のデータによると主にカイセリ、サムスン、アマスヤ、チョルムの諸県で100万人近い話者がいる、カフカスの言語であるチェルケス語が来る。この数字にはもう一つのチェルケス人の言語であるアディゲ語も加えることができる。この言語を話す27万8千人の話者は、2000年のデータによるとイスタンブルを筆頭にサムスン、スィノプ、トカト、バルケスィル、ボル、アイドゥン、サカルヤ、チャナッカレ、カイセリ、チョルム、アマスヤの諸県に住んでいる」

アブハジア語は1980年のデータによると、4千人の話者によってイズミト、アダパザル、デュズジェ、ボル、ブルサ・イネギョル、キュタヒヤ、ビレジキ、エスキシェヒルで、またこの言語によく似ているアバザ語はビレジキ、エスキシェヒル、サムスン、アマスヤ、トカト、ヨズガト、スィヴァス、カイセリ、アダナで話されているとしたウズン氏は、以下のように続けた。

「アラビア語は、トルコで話されている言語の中でも重要な位置を占めている。1992年にアラビア語の二つの方言を話す合計50万人の人が住むマルディン、スィイルト、ディヤルバクル、ハタイは、この言語が話される主な県である。地域としてはマルディン、アンタキヤ、シャンルウルファの諸県が位置する地域で話され、1994年にトルコで3千人ほどの話者がいたとされるシリア語も、アラビア語と親戚関係にあるアラム語の一種である」

現在、消滅の危機に直面しているヘルテヴィン語は、元々スィイルトに住んでいたが、その後トルコ西部に分散して住むようになった約千人の人によって話されている、アラビア語と親戚関係にあるセム語系の言語である。

ブルガリア語は最も多くの話者のいる移民の言語として、エディルネとブルサで30万人によって話されている。
アルバニア語は30年前のデータによるとトルコ西部の県で分散して住んでいる1万5千人、セルビア語は2万人によって話される言語である。
25年前のデータによると、バルカン・ロマ語はトラキア地域で2万5千人、同言語の東部方言であるドマリ語は2万8千人の話者によって、トルコ西部各地で話されている。

ユダヤ・スペイン語としても知られるラディーノ語は、今日大部分はイスラエルで話されている混成言語であり、2007年の情報によるとこの言語を話す1万人の話者はイスタンブルとイズミルに住んでいる。

「エスノローグ」では、ギリシャ語を話す人の数はイスタンブルとイズミルで1993年に4千人であると記載されている。

ポントス・ギリシャ語(ポントス語)は2009年の情報によるとトラブゾンと東黒海地方で30万人の話者によって話されており、ギリシャで話されるギリシャ語とはかなり異なる言語である。

アルメニア語は1980年のデータによると4万人の話者によって、大部分はイスタンブルで、残りはトルコの東部各地域で話されている。

グルジア語と同じ語族に属するラズ語は、地域としてはリゼとアルトゥヴィンで話されている。2007年のデータによるとこの言語は、合計2万人ほどの話者によって話されている言語である」
トルコで話されている言語の中には多くのチュルク系言語が含まれているとするウズン氏は、「これらの中にはタタール語、クリミア・タタール語、ウイグル語、ウズベク語、アゼルバイジャン語、ガガウズ語、カザフ語、キルギス語のような言語がある。ギリシャ語の一種であるカッパドキア・ギリシャ語、カフカスの言語の一つであるウブフ語、シリア正教徒の言語であるムラフソは、トルコではもはや話者のいない死語である」と話した。

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(翻訳者:菱山湧人)
(記事ID:31718)