中東工科大の森での道路建設、市側一夜で伐採
2013年10月20日付 Cumhuriyet 紙


アンカラ広域市チームはODTÜ(Orta Doğu Teknik Üniversitesi、中東工科大学)において何千本もの木を伐採した。歴史が道に変わった。

アンカラ広域市が歴史的な中東工科大の森で一昨夜行った伐採の結果が昨日明らかになった。何千本もの木が伐採され、森に長さ約2キロメートル、幅50メートルの平らで泥の土地が出来上がった。中東工科大のデモ参加者たちはキャンパス及びユズンジュユル地区に集まり、つくられた道を歩き、伐採に抗議した。伐採で切られたいくつかの木を森から運び出したデモ参加者たちは持ってきた苗木を道に植えた。

メリフ・ギョクチェキ市長がツイッターでの発言で「昨夜関係者たちは私にとってもサプライズなことをしたようだ。一晩で中東工科大の森を切り開いたようだ」と言った。

幾日も世論で議論となっていた中東工科大の森を通る自動車専用道路の建設に関し、一昨夜おこなわれた暴挙が抗議された。中東工科大の寮とユズンジュユル地区に集まった学生と近隣住民たちは手に苗木、シャベル、つるはしを持って行進した。寮に集まった学生の中には[過去の左派活動家の]デニズ・ゲズミシュ、ヒュセイン・イナン、ユスフ・アスランの写真も入った、「これは木を植えた者たちへの恨みだ」と書かれたプラカードを掲げていた。「ギョクチェキ、お前のやり方はまっとうでない」「切ってみろ、切ってみろ、木を切ってみろ、トラックを手放せ。ブルドーザをどっかへやれ、若者とは何者か見るがいい」「あらゆる所が中東工科大だ、全ての場所が抵抗だ」「ギョクチェキよ、中東工科大から手を引け」「ギョクチェキ、お前のやり方はまっとうでない」 と言ったスローガンを掲げた。

つくられた道のA4出口地点で出会ったグループはここからエスキシェヒル通りの方へまっすぐ行進した。雨の中で行われた行進が続 く一方、周りは伐採された木の匂いが広がりあたりを包んだ。ぐちゃぐちゃになった根っこを見て運動に参加している人々は立ち上がった。行進の最終地点に来たデモ参加者たちは森の中で切られ捨てられていた2本の松をそこから担ぎ出した。彼らはそれから持ってきた苗木を土地に植えた。苗木を植える作業に共和人民党(CHP)のアンカラ国会議員であるアイリン・ナズルアカ氏も加わった。ナズルアカ議員はイスタンブルから持ってきたとされている一本の松の苗木もデモ参加者たちに与えた。学生たちは一昨夜木の取り除かれた道路の建設地に約10の苗木を植えた。活動中、一機の警察ヘリコプターが空から行進を監視していた。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:酒井 瞬 )
( 記事ID:31726 )