マルマライ開通式と合体で、今年の共和国記念日は特別仕様
2013年10月26日付 Milliyet 紙


共和国記念日は、今年もアンカラとトルコ全国で10月29日に行われる一連の式典とイベントで祝われる。しかし今年の祝賀にはイスタンブルでのある式典が含まれ、祝賀の重要性と規模が増すことになる。

共和国90周年の祝賀には、古典的な公式式典と、国内的にも世界規模においても意味も持つ、ロンドンと北京、すなわち歴史上のシルクロードを「鉄道で」つなぐ重要なプロジェクトの開通式典も、別の意味を加える。

■最初の式典はアタテュルク廟で

共和国が宣言されてから90年となる10月29日火曜日、アブドゥッラー・ギュル大統領のもとの政府高官はアタテュルク廟を訪れ、午前9時に棺に花輪を供え、共和国の創設者、偉大なる指導者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの魂の前に黙祷を捧げる。ギュル大統領はアタテュルク廟の特別記帳に記名する。その後、アタテュルク廟の式典広場にきた文民、軍人と生徒たちは、偉大なる指導者アタテュルクの棺の前を、敬意を込めて行進する。

■アタテュルク文化センター(AKM)で公式パレード

ギュル大統領は、アタテュルク廟での式典の後、トルコ大国民議会(TBMM)に向かい、祝賀の訪問を受ける。TBMMでの面会につづき、アタテュルク文化センター(AKM)の式典場で公式パレードが行われる。パレードは、ギュル大統領による一団の確認と、市民の記念日の祝い、独立行進曲の合唱で始まる。ギュル大統領は公式パレードの後、夜にもチャンカヤの大統領官邸でレセプションを主催する。これらの式典と同時に、トルコ全国の県で、地域規模の式典が行われる。

■マルマライも式典に加わる

しかし今年の祝賀には、別のプログラムの変更も起こる。官邸からの情報によると、ギュル大統領はAKMでのパレードの後、イスタンブルに向かうという。ギュル大統領は、イスタンブルでレジェプ・タイイプ・エルドアン首相とともにマルマライの開通式に出席する。ギュル大統領は開通式の後、再びアンカラに戻り、夜には官邸で夫人とともにレセプションを主催する。このようにして、共和国記念日の祝賀に通常とは異なり初めて行われることのうちの1つが起こる。マルマライ・プロジェクトのため、ギュル大統領はアンカラでのプログラムに空白を作ってイスタンブル向かい、再びレセプションのためにアンカラに戻る。これこそ、政府首脳がマルマライ・プロジェクトにどれほど重要性を感じているかの証左だ。

■世紀のプロジェクト、マルマライ

マルマライは、共和国の歴史だけではなく、この200年におよぶオスマン帝国とトルコの歴史の、重要な夢のプロジェクトの1つだ。スルタン・アブデュルメジトによって初めて考えだされたとされるこのプロジェクトの10月29日開通が、プログラムに組み込まれた。ボスフォラス海峡の両岸をつなぐこの計画によって、ハルカル・ゲブゼ間に近代的で高いキャパシティを持つ郊外鉄道システムが構築される。ボスフォラス海峡両岸の鉄道路線はボスフォラス海峡の下を通る鉄道トンネルによって繋がれる。線路はカズルチェシュメで地下に潜り、新設された地下駅であるイェニカプ、スィルケジ両駅を経由し、ボスフォラス海峡の下を通ってまた別の新しい地下駅ウスキュダル駅に繋がり、ソウトルチェシュメで再び地上に出る。このプロジェクトによって、ゲブゼ・ハルカル間を105分、ボスタンジュ・バクルキョイ間を37分、ウスキュダル・スィルケジ間を4分で移動することができるようになる。この世界最深の沈埋トンネルによって、同時に伝統的なシルクロード、すなわちロンドンから北京まで伸びる道が、海という障害を乗り越えてつながる。このプロジェクトは、この点においても国際的な質を持つ意味を含んでいる。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:31805 )