残りの3閣僚候補の信任、国会で検討へ:情勢は不透明
2013年10月27日付 Jam-e Jam 紙

 国会は本日、大統領により指名された科学技術相、教育相、及びスポーツ青年相の各候補の是非について、審議を行う予定となっている。国会議員らの信任が得られた場合、第11期内閣はロウハーニー政権発足から約3ヵ月で完成することになる。

 こうした中、議員らが本日の審議で閣僚候補ら全員に対して信任票を投じて、閣議に大臣代行が出席する現在の状態を終わらせるか、それとも一部の省の運営に再度代行を利用せざるを得ない状況をロウハーニー大統領に強いるのかどうかについては、いまだ不透明である。

 国会議員らの発言から推察するに、〔教育相に指名された〕アリー・アスガル・ファーニー氏が国会の信任を受ける可能性は高く、また大統領がジャアファル・トウフィーギー氏の指名を断念したことで〔※〕、〔科学技術相に指名された〕レザー・ファラジーダーナー氏が国会の信任を受けるのに、これといった障碍はなくなったと考えられている。

※訳注:ロウハーニー大統領が科学技術相代行に指名したジャアファル・トウフィーギー氏は、アフマディーネジャード政権下で任命されていた各大学の学長を次々と入れ替え、また改革派寄りの教員らの復職を進めたため、一部の原理派の国会議員から反発が出ていた。こうしたことから、ロウハーニー大統領はトウフィーギー代行をそのまま科学技術相に指名するのを断念せざるを得なくなっていた。科学技術省は医科系大学を除く高等教育行政を所管している。

 しかし、スポーツ青年相に指名されたセイエド・レザー・サーレヒー=アーミリー氏については、議員らの賛同を得て空席状態の同相のイスを射止めるには、多くのエネルギーが必要となるものと思われる。

 こうした中、一部の国会議員は本日行われる国会の信任の結果について、最近さまざまな憶測を述べているが、その一方でバーホナル国会副議長は自らの見解として、閣僚候補への信任会議にさほどの波乱は起こらず、国会の対応も総じて肯定的なものとなるだろうと述べている。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:31830 )