ソーダ水戦争、再燃
2013年11月10日付 Hurriyet 紙


およそ40年前にトルコの飲料部門で売上トップだったソーダ水だが、ここ5年の間、各地のメーカーの投資により再び攻勢に転じている。

トルコで1970年代に飲料水としてブームとなったソーダ水だが、国内の各メーカーの生産開始によりここ5年間で急速に拡大している。約40年前に飲料部門で人気を博したソーダ水は、今日、アナトリアで60社近いメーカーが生産している。アンカラからニーデ、ムーラからサフランボル、ウルファからアクヒサルまでトルコ全土で生産されているソーダ水市場は2億9千万リラの市場を持つ。

■アナトリアでとても普及している

国産のソーダ水生産は、東南アナトリア、エーゲ海地方と地中海地方の各県が牽引している。トルコの大手チェーンスーパーではあまり見かけないメーカーのソーダ水が、アナトリアの県では、チャイカフェやコーヒーカフェで売られている。よく箱売りされるメーカーのソーダ水は、小さなマーケットでも売られている。トルコでは約60の国内ソーダ水メーカーがあると見られているが、この数字は1970年代にはもっと多かったとされている。

■水と砂糖が重要

生産者はソーダ水の味は、すべての県で味が異なると述べる。「地域によって水の味は様々だ。そのため、ソーダ水をそれぞれ差異化する最も重要なものは水だ。これと並び、砂糖の割合もすべてのメーカーで異なっている。どれだけ自然の砂糖が入っているかで、好まれるブランドになるかが決まる。炭酸の割合から香りまで多くの要素がソーダ水の味を決める。」

■ソーダ水への関心が増大

トルコでソーダ水の生産が近年再び増加していると指摘したニーデガゾズ(ニーデソータ)社のアスム・アバイ代表取締役は、次のように話した。「我々は今年末までに8千万本を売る予定だ。トルコの伝統的な飲料水のひとつであるソーダ水への関心は近年急速に増加している。特に大都市の需要に対応することは、非常に難しい。アナトリアには多くの国内メーカーがある。ニーデガゾズも今日、多くのマーケットで売られるようになった。」

■炭酸飲料中では第3位

イプソス家庭消費研究所クヴァンチ・ビルゲマン所長は、炭酸飲料水部門でソーダ水は第3位であると述べて次のように続けた。「ニーデソーダは、ここ2年で市場で台頭し始めた製品であるが、家庭内の消費に占める割合はまだ小さい。市場の主要な人気商品は、一定期間のプロモーションやキャンペーンによって市場のバランスを守ろうとしている。ソーダ水はまだ消費者の家庭内で一番に選ばれて消費される商品ではない。」

■主要なメーカー

チャムルジャ、ニーデ、サリフリボズダー、ザーフェル、アンカラ、ウルダー、チャムルジャ、ボドルム、アフィア、ネシェ、バーラル、ドルトメヴシム、ベイダー、オズバー、バーデ、エレーリ、セルヴェト、メルジャン、アイス、オリンポス

■60%がソーダ水を買っている。

IPSOS家庭消費研究所によると、2011年から2012年においてトルコの家庭の60%がソーダ水を購入している。調査によると、家庭の一回の買い物で平均2リットル程のソーダ水を購入していることになる。家庭消費研究所によると、一般家庭内でのみ消費されるソーダ水のブランドは主なもので25あり、これらメーカーのうちの4つが、市場で高い割合を占めている。スーパーマーケットのオリジナルブランドの製品が占める割合が低いこの市場において、大きな割合を占めるメーカーはアルファベット順でチャムルジャ、フルコ、ニーデガゾズ、センスン、セブンアップ、スプライトとウルダーである。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:31938 )