北キプロス・トルコ共和国、建国30周年を祝う
2013年11月15日付 Milliyet 紙


北キプロス・トルコ共和国は建国30周年を式典で祝った。エロール大統領はギリシャ系政府[キプロス共和国のこと]のリーダーに対して「この歴史的な式典で、私は 再び呼びかけます。尊敬するアナスタシアディス大統領、我々はすべての問題をすぐに明日、交渉のテーブルで話し合う準備があります」と話した。

昨日(14日)、北キプロス・トルコ共和国 (KKTC)の建国30周年が祝われた。式典には、ベシル・アタライ副首相と第一軍司令部のアフメト・トゥルムシュ大将も参加した。

式典に参列した人々は、北キプロス・トルコ共和国の初代大統領故ラウフ・デンクタシュについても言及した。北キプロス・トルコ共和国のデルヴィシュ・エロール大統領は、「北キプロス・トルコ共和国とは国民のすべての闘争、そして権利をまとめたものの総称です」と話した。大統領はギリシャ系政府の指導者であるニコス・アナスタシアディスに対しても交渉のテーブルに着くよう呼びかけ「ここから、この歴史的式典で、あなたに対して再び呼びかけます。尊敬するアナスタシアディス大統領、我々はすべての問題をすぐに明日、交渉のテーブルで話し合う準備があります」と話した。

■水は島に活気をもたらすだろう

政府を代表して式典に参列したアタライ副首相は、キプロスでの開催が待たれる会談の長期継続は認められないと指摘し、「キプロスがトルコ人側の努力に答える」よう求めた。アタライ副首相は、2014年にメルスィン・アナムルから海底を通り北キプロス・トルコ共和国に水が運ばれることについても指摘した。副首相は、アナトリアから運ばれる水は北キプロスだけに行くのではなく、島全体に活気を与えうるのであり、このことが、公正で永続性があり、包括的な解決で報いられることを心から望むと強調した。

アブドゥッラー・ギュル大統領も、エロール大統領に向けた祝辞の中で「祖国トルコが今日までそうであったように、今後もキプロス・トルコ人の正当な闘争においてどのような状況下でも常に支持しつづけます」と述べた。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相も、トルコ政府はキプロス・トルコ人の未来に決して心配しておらず、豊かで生産性があり、健全でダイナミックな経済基盤に達する方向で進められている努力を常に全面的に支持しつづけるだろうと述べ、北キプロス・ トルコ共和国が自らの力で安全に佇み、進歩し、発展することは、祖国、そして承認国であるトルコの優先事項であると伝えた。参謀総長ネジェト・オゼル将軍も祝辞の中で、トルコ軍は、キプロス問題の解決のために正当な闘争を戦ってきたキプロス・トルコ人にとって、今日までそうであったように、今後も最大の支援者であるだろうと述べた。共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首も祝典に参加した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:31992 )