日本大使館レセプションで、トルコ人政治家けんか
2013年11月26日付 Hurriyet 紙


日本のナショナルデーレセプションで興味深い口論が起きた。エルドアン首相の妻、エミネ・エルドアン夫人がスピーチをすることに反発した共和人民党(CHP)カメル・ゲンチ議員(トゥンジェリ選出)に対し、タネル・ユルドゥズ・エネルギー天然資源相が強い不快感をあらわにした。

ナショナルデーのレセプションは、日本の横井裕大使主催でアンカラにある日本大使館で開かれた。レセプションにはエミレ・エルドアン夫人の他、ユルドゥズ・エネルギー天然資源相、メフメト・シムシェキ財務相、公正発展党(AKP)外交担当のメヴリュト・チャヴシュオール副党首らが出席した。

■不躾な野郎

レセプションでエミネ夫人がスピーチを行う際、CHPのゲンチ議員が「一体何の役回りであなたは話しているのか」と野次を飛ばすと周辺の空気が張り詰めた。ゲンチ議員のこの振舞いに対して、ユルドゥズ大臣が応戦した。ユルドゥズ大臣は「失礼な真似はやめろ。出て行け。不躾な野郎だ」と声を上げた。エミネ夫人はその間スピーチを続けた。チャヴシュオールAKP副党首もまた、会場を追われるゲンチ議員を落ち着かせようと努めた。

■自分の顔に泥を塗った

ユルドゥズ大臣は、大使館出口で報道陣の質問に対し「エミネ夫人に聞こえたかどうかは重要ではない。私に聞こえたから私は声を上げた」と話した。エミネ夫人もスピーチ後に顛末を知り、ゲンチ議員の振る舞いについて「彼は自分の顔に自分で泥を塗った」と話した。

AKPのチャヴシュオール副党首は「タダ酒のせいで暴言を吐いたのだろう。これほど程度の低いことが起こるとは考えもしなかった」と述べた。また、ファトマ・シャーヒン家族社会政策相は「あの無作法で加減を知らない発言は、またもゲンチ議員に似つかわしいものでした」と語った。

■カメル・ゲンチ議員の釈明

カメル・ゲンチ議員は事件について、ツイッターに投稿した。「今晩日本大使館のレセプションに出席した。大使のスピーチ後、トルコ共和国を代表してエミネ・エルドアンがスピーチを始めた。エミネ夫人にトルコ共和国を代表する権利は無く、タネル・ユルドゥズがそこにいるのに、なぜエミネ夫人がスピーチしているのかを尋ねたら、警護とタネルが私を取り囲んできた。この件についてはTBMM(トルコ国民議会)で白黒をはっきりつけるつもりだ。」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:池永大駿 )
( 記事ID:32101 )