1999年スカーフ着用で国会議員となれなかったメルヴェ・カヴァクチュ、スカーフ解禁を祝う
2013年11月01日付 Hurriyet 紙

美徳党から出馬して1999年に国会議員に選出されたが、トルコ大国民議会で宣誓する機会を与えられなかったメルヴェ・カヴァクチュ・イスラム氏は、(今回の国会でのスカーフ解禁をうけ)、「トルコにおけるスカーフ問題に関して、正義がここに現れ、誤った行いが過去のものとなった。」と語った。

カヴァクチュ氏は4人の国会議員がスカーフをしたままトルコ大国民議会の本会議に参加したことに関して、「このことはトルコの人権(向上)プロセスの観点における重要な一歩である」と話した。

同氏は「トルコでスカーフ問題という観点から正義が現れ、誤った行いが過去のものとなった」とのべ、頭を覆うという決定をした国会議員を祝福すると述べた。

カヴァクチュ氏は以下のように発言した。

「何十年にもわたって禁止された状態にあった人々が、本来とても自然なこととして、1つの人間のもつ権利を行使し、すわなち、スカーフをして国会に行った結果、誰も何も失うことはなかった。むしろ、私たちは社会全体として、多くのことを再び獲得した。だがトルコの人権問題はこれで終わったわけではない。その他の分野においても迅速な一歩が踏み出されなければならず、私たちみんなが信仰に従って安心して暮らせるような憲法や法律の改正が早急になされなければならない。」

カヴァクチュ氏は、スカーフを身につけた人々が今後こういった(人権の)侵害に対し、より密に追及する役割をにない、社会の良心となる責任を負う必要があると語った上で、「踏み出されたこの大きく重大な一歩が、(今後)、司法界や軍、警察(の組織)でのスカーフ問題の解決を促進するものとならなくてはいけません。スカーフに対する偏見がなくなるまでこの取り組みは続けられるべきです。この問題に関して大きな貢献をなしたシュレ・ユクセル・シェンレルさんのような私たちの偉大な先人と、幼いときからこの問題で戦うことを余儀なくされた私の子供たちから多くのことを学びました。この権利は大事に守っていきます」と述べた。

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( 翻訳者:飯野純平・星井なつき )
( 記事ID:32131 )