凍結資産解除による経済の好転に期待:≪公正の株≫自由化への課題
2013年11月28日付 Mardomsalari 紙

国会予算計画委員会のスポークスマンは、「核交渉の結果と、アメリカで凍結されているイラン資産の42億ドル[約4200億円]が近い将来に自由化される可能性を鑑みると、イラン経済は活況を呈するであろう」と述べた。

同スポークスマンのゴラームレザー・カーテブ氏は「国民の家」(イラン国会通信)とのインタビューで以下のように話している。

政治的・経済的状況に注目すれば、国の経済が好転する環境が整うであろう。そして、制裁の解除に伴い、国が抱える問題のうちかなりの部分が解決されると期待している。

ギャルムサール選挙区選出の国会議員でもあるカーテブ氏は、次のように続けた。

核交渉の結果と、アメリカで凍結されているイラン資産の42億ドルが近い将来に自由化される可能性を鑑みると、イラン経済は活況を呈するであろう。

第九期国会議員である同氏は、《公正の株》[※]の自由化に関して以下のように付け加えている。
※訳注:アフマディーネジャード政権時代に、低所得者層を中心に配布された国営企業の株を指す。

≪公正の株》の自由化のためには、まず経済状況 をあらゆるレベルにおいて調整する必要があり、そのうえで、この株の売買の自由化に対する措置を取らなくてはならない。

また、カーテブ議員はこう述べている。

《公正の株》が自由化される前に留意されるべき重要な点は、 《公正の株》[の売買や所有]に関する、[世俗]法・宗教法上の権利について人々に周知することである。

同議員は次のように続けた。

メディアによる宣伝は、《公正の株》の取引が可能であることについての、国民への周知において重要な役割を担うだろう。無論、助言の提示やこの株の自由化の実施における証券会社らの役割も見逃してはならない。

カーテブ氏はさらに株式市場に資金が流れていることに触れ、こう述べた。

目下、外貨市場、および、金取引や住宅の市場が低迷しているため、より多くの資金が株式市場へ流れ、ここ数か月の株価指数の上昇要因の一つとなっている。


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( 翻訳者:8410170 )
( 記事ID:32219 )