拘束4年半、バルバイ氏ようやく釈放
2013年12月09日付 Hurriyet 紙


エルゲネコン訴訟に関連し4年と277日間拘束されていたムスタファ・バルバイ氏の釈放決定が出た。出国禁止とされたバルバイ氏は、刑務所の大部屋から出た後に妻ギュルシャ・バルバイさんとメフメト・ハベラル氏に出迎えられた。

イスタンブル第13重罪裁判所は、憲法裁判所によるムスタファ・バルバイ氏の勾留は妥当な期間を超えており、被選挙権も侵害されているとの判決を理由に、CHP(共和人民党)所属のイズミル選出国会議員のムスタファ・バルバイ氏の釈放を決定した。決定を聞き、刑務所前で喜びの声が高まった。バルバイ氏の釈放決定は、スィンジャン刑務所へ伝えられた。釈放とともに刑務所前で待っていたCHP支持者が喜びの声をあげた。「これはまだ始まりにすぎない、闘いは続く」とのシュプレヒコールを叫んだ党支持者らは、熱い視線でバルバイ氏が出てくるのを待っていた。党支持者は決定が出た後からハライ(アナトリア地方の踊り)を踊った。一部の党支持者が泣いているのが見られた。釈放令状がスィンジャン刑務所に届いた後、ムスタファ・バルバイ氏は釈放された。

憲法裁判所はムスタファ・バルバイ氏に関する判決を先週明らかにした。これを受け、さる金曜日(6日)、バルバイ氏の弁護士オクタイ・ユルマズ氏は、エルゲネコン訴訟を担当するイスタンブル第13重罪裁判所へ申し立てた。こうしてオクタイ弁護士は、「スィリヴリ番」としての仕事を始めることとなった。オクタイ・ユルマズ弁護士は日々、裁判所の事務室で待っていたが、何も結果を得られなかった。週末をはさんで、昨日(8日)も裁判所で待ち続けた。早い時間にスィリヴリに来たオクタイ・ユルマズ弁護士は、30分毎に裁判所の事務室へ行き、憲法裁判所は理由付きの判決を送ったのか否かを尋ねた。憲法裁判所の判決は裁判所へ届いていなかった。釈放に関する希望はなかった。勤務時間が終わるまで、いかなる判決も裁判所に届いていなかった。

■20分後再び戻ってきた

勤務時間が終わったことで、バルバイ氏の弁護士オクタイ・ユルマズ氏は、もう釈放決定は出ないだろうと語った。決定を出すイスタンブル第13重罪裁判所の裁判官らも17時10分にスィリヴリを出た。しかし、彼らは20分後再び戻った。

■弁護士は待ち続けた

オクタイ・ユルマズ弁護士は、裁判所の前から一歩も離れなかった。裁判所の裁判官らが来るまで待ち続けると話した。オクタイ・ユルマズ弁護士は門が閉まった後も外で待ち続けた。18時50分に来た一人の兵士が、裁判所の裁判官らがオクタイ・ユルマズ弁護士を呼んでいることを伝えた。

■弁護士の話

オクタイ・ユルマズ弁護士は、裁判所の中に入ってから5分後に、バルバイ氏の釈放決定をもって外に出てきた。
同氏は「釈放決定は今、ここにあります。『正当に釈放を』と書かれています。釈放に向け、スィンジャン刑務所に提出する書類が作成されているところです。バルバイ氏は、書類がスィンジャン刑務所に届いた後、釈放される予定です」と話した。

■妻とハベラル氏と抱擁

ムスタファ・バルバイ氏は刑務所にある大部屋から出た後、妻のギュルシャ・バルバイさんと、自分と同じようにエルゲネコン訴訟で起訴されたCHP所属のゾングルダク県選出国会議員のメフメト・ハベラル氏に抱擁で出迎えられた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:32223 )