酸をかけられた被害者たち(1)―「あなたは見るべきではない」
2013年11月28日付 Jam-e Jam 紙


私が見たものを、あなたは見たことがないだろう。また、決して見るべきではない。なぜならそのときあなたが目にしたものは、あなたが夜な夜な見ることになる悪夢のリアルな細部となるからだ。

あなたは見るべきではない。酸をかけられた被害者の一人であるメフナーズが、鼻の残りの肉を腕に移植した縫い目が開かないように、どんなふうにして1か月のあいだ首を折り曲げたままでいたのかを。

あなたは見るべきではない。メフナーズの夫が彼女の顔に1ガロン[約4リットル]の硫酸をかけ、彼女の顔が、まるで炎の前で溶けていく蝋人形の顔のように形を失っていったのを。
目の片方は、ぽっかり空いた穴だけになってしまった。もう片方はかろうじて顔にくっついているとはいえ、もはや灰色に濁ったただの球にすぎず、うすぼんやりとしか見えない。耳も二つの穴が残っているだけだ。片方の耳には一応まだ肉がぶら下がっている。唇には赤くはれ上がった二つの肉片が、また、鼻には、二つ並んだ小さな穴が開いているだけだ。

あなたは見るべきではない。別の酸かけ事件の被害者であるターヘレの小さな娘が、ときどき母親のほとんど原型をとどめていない ような顔を見て怯え、泣き出すのを。ターヘレは夫の愛人に、娘とともに酸をかけられた女性である。今や彼女もマフナーズにそっくりの顔になってしまった。ただ違うのは、彼女はどちらの目も失明してしまい、もはや自分の恐ろしい顔を見ることはないということだ。彼女が受けた損傷は非常に激しく、嗅覚すら失い、それゆえ彼女の肉が時の経過とともにすこしずつ腐っていく臭いを感じることもない。しかし、彼女は今でも、外科医たちが奇跡を起こし、彼女がかつてのように美しい姿になるのを心の底でひそかに願っているのである。

しかし、[外科手術の]メスは酸かけの被害者たちのために奇跡を起こしてはくれない。求婚者に酸をかけられたアーマネのように、おおくの被害者たちはそのことをよく分かっている。メスとはさみは、酸をかけられて腫れ上がりぶら下がった皮膚をただもとの位置に戻し、酸でくっ付いてしまった唇をふたたび切り開いたりするために、医者と看護師たちが手にしているただの道具にすぎないのである。

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( 翻訳者:8411062 )
( 記事ID:32227 )