ドイツで初のトルコ系入閣者誕生へ
2013年12月15日付 Radikal 紙


社会民主党(SPD)のシグマール・ガブリエル党首は、アイダン・オズオウズ副党首(女性)が移民・難民・統合担当大臣として入閣すると話した。

SPDのシグマール・ガブリエル党首は、党の本部で行った記者会見で、新しい政府で働くメンバーが党で明らかとなったと話した。SPDのアイダン・オズオウズ副党首が移民・難民・統合担当大臣となるとしたガブリエル党首は、オズオウズ氏によってはじめてトルコ系政治家が入閣し、このことに大きな喜びを感じると述べた。

アイダン・オズオウズ氏がこの役職に就くことが、この国にやってきた移民出身者に向けた明確なシグナルになると述べたガブリエル党首は、彼らが完全に市民権を得て、社会への統合の問題でさらなる一歩が踏み出される必要があると話した。

ガブリエル党首は、国会や州議会だけでなく、内閣にも移民出身者がいることが自然なことだと強調した。

党が出すことになる他の大臣も発表したガブリエル党首は、フランク=ヴァルター・シュタインマイアー氏(元外務大臣)が外務大臣、アンドレア・ナーレス氏が労働・社会大臣、バーバラ・ヘンドリックス氏が環境・自然保護・建設・原子力安全大臣、マヌエラ・シュヴェジッヒ氏が家族・高齢者・女性・青少年大臣、ハイコ・マアス氏が司法・消費者保護大臣になると話した。

ガブリエル党首は、自身も副首相および経済・エネルギー大臣を担当すると話した。SPDの幹事長を退任するナーレス氏の後任に誰が来るのかはまだ明らかではないとしたガブリエル党首は、この職務も女性が担当すると述べた。

SPDが二重国籍の問題でも多くの努力をしていると述べたガブリエル党首は、この権利をドイツで生まれ、この国で育った若者のために獲得し、これも大きな成功だと話した。ガブリエル党首は、難民問題でも連合協定において改善が見られたとした。

■一人のトルコ人として外国人であることを経験してきた

アイダン・オズオウズ氏は明日アンゲラ・メルケル首相と会い、その後労働プログラムに関して世論に情報を提供する可能性があると話した。とてもうれしいと述べたオズオウズ氏は、以下のように続けた。

「これは一つのシグナルとなる。二重国籍問題で一歩を踏み出している。すべての若者のためにオプション・モデルが廃止されるだろう。これは、同時に内閣にトルコ人も入閣できることを示している。本当にドイツ政府の一部になれる。多くの初めてを経験してきて、最も高い所へ来ることができた。私からすれば若者にとって非常にいいシグナルだ。実際、政治に参加する、異なる政党に関心を持つ多くの若者がいる。つまり、「道は開かれている、さあ参加してください、我々も支持する」と言うことができる。このことにとても喜びを感じている」

移民・難民・統合担当の前大臣のマリア・ボフメル氏とは異なる、どのような取り組みを実施するつもりかとの質問を受けオズオウズ氏は、「おそらく異なる点は、私はハンブルクで生まれたトルコ人として、外国人であることを経験してきた。アイダン・オズオウズのような難しい名前と苗字を持つことがどういうことかを知っている。おそらくこのような経験があるので、ドイツにおけるいくつかの問題に関しては敏感になるだろう」と述べた。

この形で政治にアプローチするときに、ドイツにおけるすべての異なるグループと様々な出身の人々をお互いに接近させることを成し遂げることができると述べたオズオウズ氏は、社会のすべての人々をサポートし、教育を整備し、お年寄りの状態を改善するような問題にもより重点を置くとした。

■重点は他国出身者(移民)に置かれる

ドイツにいるすべての人の大臣になるとしたオズオウズ氏は、「私の重点は特に統合問題に携わる人たち、そして他国から来た人たちに置かれる。もちろんここで生まれ育った人たちにも。統合はただ他国出身者(移民)に目を配ることだけではない。それと並んでドイツ人との一体性を確固たるものにすることでもある」と話した。

大臣になることをいつ知ったかに関する質問を受け、長い間このような形の考えがあったと述べたオズオウズ氏は、先週この件がはっきりし始め、その後決断をしたと話した。気持ちを聞かれたオズオウズ氏は、「多くのことを感じているが、もちろん誇りを感じている」と述べた。

■家族はとても喜んだ

現在まで、あらゆる層から支持を受けたと述べたオズオウズ氏は、この先もこれがこのように続くことを望んでいると話した。

「家族はとても喜んだ。今朝イスタンブルから、私の家族からたくさん電話が来た。彼らは本当に興奮している。彼らにとっても素晴らしいことだ。トルコ・ドイツ間でこのようなことがあるとき、(両国の間が)少し近くなったように感じられる」と話したオズオウズ氏は、イスタンブルにも黒海にもキリスにも親戚がいると述べた。

ベルリンに居を移すつもりはないと話したアイダン・オズオウズ氏は、家族がハンブルクにいると述べ、「ここ4年のように続けて行き来する」と話した。

一方、キリスト教民主同盟(CDU/CSU)も大臣を今晩正式に発表する。

■アイダン・オズオウズとは誰か?

ドイツのハンブルクで1967年に生まれたオズオウズ氏は、1994年に英語・英文学科を卒業。キョルバー基金で長年働いたオズオウズ氏は、2001年から2008年にハンブルク州議会議員を務めた。2009年に連邦議会議員となったオズオウズ氏は、2011年から社会民主党副党首を務めている。ハンブルク州議会のミハエル・ノイマン内務大臣と結婚しているオズオウズ氏には子供が一人いる。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:32303 )