オーストリア企業10社の代表団がイランを訪問:欧州との緊張緩和に経済界からは警告も
2013年12月05日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメジャム・オンライン】オーストリア企業10社の代表団が、近々イランとの交流および協力拡大のためテヘランを訪れる。オーストリア商工会議所は、オーストリア企業10社から成る代表がテヘランを訪問すると発表した。

 ヨーロッパ企業は、ジュネーブでの核協議の合意を受けて生じた新たな機会を生かしイランとの協力を拡大すべく努めている。
イランとヨーロッパとの経済関係は2012年以降、ブリュッセル[EU]からの一方的な制裁により縮小に向かうばかりだった。イランは人口7600万人で中東最大の市場とみなされ、ジュネーブでの核合意が署名に至ったことは、ヨーロッパ企業に再びこの市場に舞い戻ることができるかもしれないという希望を与えたのだった。

 同時に、イラン経済関係者らは、たとえ制裁解除と西洋諸国との緊張緩和を歓迎しているとしても、国内生産を軽視してはならず、外国産品 の輸入が国内生産に打撃を与えるようなことがあってはならないと警告している。

 オーストリアの「ディ・プレス」紙では、[線路工事用重機メーカー]「プラッサー&トイラー社」、[エンジン試験システム・パワートレイン開発会社]「AVL」、[高層ビルほか建設技術・資材会社]「ドカ」、技術コンサルタント企業「ILF」、電車車両メーカー「ドッペルマイヤー」といった企業がイランに代表を派遣すると報じている。

 オーストリアのイランへの輸出総額は昨年2012年には24%減少し、2憶1900万ユーロ[約307億円]に達した。同国のイランからの輸入額もまた24%減少し、1憶2200万ユーロ[約171億円]に達した。     (タスニーム通信)

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( 翻訳者:8411100 )
( 記事ID:32312 )