Eyup Can コラム:収賄捜査―私がおどろいたこと・・
2013年12月19日付 Radikal 紙


恐ろしい話だ。凄い名前が飛び交っている。
大臣4人…
首長…
国営銀行の頭取…
子息たち…
顧問ら…
保護機構…
実業家…
建設会社…
収賄、汚職、ロンダリング、建設談合…
いやいや!
我々が目の前にしているのはトルコを根底から揺さぶる3方向の汚職捜査だ。

一方に環境都市整備相エルドアン・バイラクタル、もう一方に経済相ザフェル・チャーラヤン、間に内務相ムアメル・ギュレル、別の方にはエゲメン・バウシュ…。

恐ろしいことが言われている。
もしこの容疑の半分でなく4分の1でも本当であれば公正発展党(AKP)政権にとって状況は絶望的となる。単に大規模捜査の内容だけではなくこれが及ぼす影響も3方向だ。一方に政権と[ギュレンの]教団の対立、もう一方に政治的結果。そして中心に法…。

そう、法的な点から言えば問題は汚職だ。しかしトルコを揺さぶっているこの大規模捜査を単に汚職の捜査と見ることはできない。情報が早いはずの首相はこの一斉捜査のことを知らなかったという。内務大臣の息子に捜査が及んだことをメディアから知ったと。検察は1年がかりの捜査を秘密裡に進めたという。

よく考えれば、これは民主的な法治国家のあるべき形になったということだ。しかしトルコでは逆のことに非常に慣らされているため普通であるべきことに我々は驚いてしまう。

「つまりどういうことだ。首相は知らなかったのか、許可を取らなかったのか?」
「内務大臣の承認を得ていないのか?」

まるで許可や承認が必要であるかのようだ!しかし既に述べたように今日に至るまで行われた捜査に政権が許可を与えてきたことにあまりにも慣れていたので…、驚いている。驚いたことに驚くべきところだが…。そう、私も自分たちの状況に驚いている。

一斉捜査の裏に誰がいるのか、なぜこのタイミングなのかといったことは、一部の人間にとっては捜査の内容よりも重要である。私にとっても重要だ。しかしこの捜査は内側・外側・裏・表の全てが重要だ。もし「裏に教団がいるのか」と問いかけるのと同様に「この汚職の責任をどう取るのか」と我々が言えないのなら、今回の捜査からは何も生まれない。

その通りである。カーテンを破って舞台を壊したが、企みの中に企みがある。そして皆自分の題目を並べている。そうはいってももはや政権や野党や教団、これらについて民主主義と法治国家の下で新たな発言をする時が来たのだ。
しかしまずは汚職の―もしそれが正しいのなら―責任を問うべき時だ。

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( 翻訳者:小野里ゆみ )
( 記事ID:32334 )