10閣僚、交代へ
2013年12月23日付 Milliyet 紙

汚職捜査が閣僚にまで飛び火し、アンカラの舞台裏ではエルドアン首相が閣僚人事を大幅に変更するのではないかと囁かれている。

エルドアン首相は、(閣僚の)息子や、特別書記官、官僚らの逮捕によって汚職捜査が内閣にまで及んだことを受け、政権の力を用いた対策によりダメージを最小限に留める方法を模索している。エルドアン首相は、内閣、官僚、政党を対象に新たなオペレーションと整備を行なうことで、選挙への影響を抑えようとするだろう。
ジュムフリイェト紙にエルデム・ギュル氏の名前で掲載された記事によると、汚職収賄事件の影響を排除するため、エルドアン首相が取ると予測されている手段は次の通り。

■大臣10人を入れ替え
エルドアン首相の最初の試みは、閣僚会議で実行される。エルドアン首相は、地方選挙で立候補することが確定している大臣3人を含め、大規模な人事の入れ替えを行なうだろう。内閣で入れ替えられる大臣の数は10人以上に上るとされている。このため、特に汚職捜査後に行なわれた「ジェマート主義者(cemaatçı)」と見なされた警察幹部らの解任と平行する形で、新しい人物が任命されるだろう。閣僚会議はひそかに「戦争内閣」と呼ばれている。

■アクドアン氏とアラ氏を起用か
エルドアン首相が内閣内でポジションを入れ替える可能性も高く見積もられている。エルドアン首相が、みずからに近しいヤルチュン・アクドアン首席政治顧問もしくはエフカン・アラ首相府事務次官を新内閣に招く可能性があることが明らかになっている。以前、公正発展党(AKP)への移籍が、アブドゥッラー・ギュル大統領とジェマートとの対立を意味するのではないかと取り沙汰されたヌマン・クルトゥルムシュAKP副党首も内閣入りする可能性があると考えられている。

■去るか、留まるか?
エルドアン首相が、汚職捜査の開始段階で名前が挙がったムアンメル・ギュレル内務相、ザフェル・チューラヤン経済相、エルドアン・バイラクタル環境都市整備相、エゲメン・バウシュEU担当相を内閣から追放することは確実と見なされていた。しかしその後の展開で、首相が汚職捜査を「政府に対する陰謀」と呼び、閣僚らを弁護する発言をしたため、「彼らは留任するのでは」という疑問が囁かれるようになった。党内では、前述の大臣らが罷免されるという予測と留任するという予測に分かれている。前者によると、「4人以上の大臣が罷免されることで、汚職と関係がないという印象を」与える。後者によると、エルドアン首相はこの4人を罷免しない。しかしもし4人が罷免された場合には党内で不和が発生するであろう。

■少なくとも県知事10人は解任
エルドアン首相は、捜査直後に警察組織において大規模な解任を行なった。警察における政府の作戦は、県知事らによって続けられる。特に警察に対し行政官へ捜査に関する通知を行なうことを義務付ける法改正が行なわれた後、県知事らの立場はより重要なものになるだろう。このため内閣改造と同時もしくはその直後に県知事らも人事異動の対象になるだろう。最初の段階で解任される県知事は10人未満には収まらないだろうという見方もある。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:32380 )