エルドアン首相、パキスタン訪問
2013年12月24日付 Milliyet 紙


レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、パキスタンはトルコの「同胞」であり、両国国民間には「深い愛の絆」があると発言した。

エルドアン首相は、パキスタンのナワーズ・シャリーフ首相と行った二国間協議及び代表団間の会談後に実施された共同記者会見で発言した。同首相は、「パキスタンは我々の同胞である。両国国民間には深い愛の絆がある」との言葉でスピーチを始めた。エルドアン首相は、「我が同胞たるシャリーフ首相は首相就任後の9月に我が国にて2回目の外遊を行われた。我々はこの外遊に多大な喜びを感じた。我々は同外遊が両国間の戦略的関係及び強固なる同胞の絆の断固たる表れであると受け取っている」と述べた。

■ 「パキスタンとの政治的関係は強固に継続する」

エルドアン首相は、「その喜びと共に、パキスタンとの政治的関係は強固に継続していることを述べておきたい。従って、強固かつ完全なる両国の政治的関係を共通の利害を基にあらゆる分野で発展させることを念頭に我々は相互訪問を大いに重要視している。我々はこれを政治、軍事、経済、貿易、文化、観光の全分野に拡大させることを望んでいる」と述べた。
エルドアン首相は、「本日、我々はこれに向け最初の、重要な一歩を踏み出したと言える。なぜなら我々は親愛なるシャリーフ首相の訪問の際に実施したハイレベル協力会議第3 回会合にて両国関係を詳細に討議したからだ。現在、これらを更に進展させることに関して話し合った。具体的には政治面で我々に何が出来るか、2014年第一四半期の特恵貿易協定の締結、航空路、道路、鉄道及び海上輸送おいて如何なる進展が可能か、文化面ではユヌス・エムレ文化センターのようなセンターのラホールでの開設、ラホールでの領事館の開設という話題であるが、これらは両国関係を更に強固にしつつ将来へ導くであろう」と語った。エルドアン首相は以下の様にスピーチを続けた:

「包括的かつ強固な経済関係をこのように確立すれば同時に貿易取引量も増加するだろう。我々は昨日、ビジネスフォーラムで敬愛なる同胞シャリーフ首相と閣僚らと共にラホールで一堂に会した。この機会にトルコ規格協会(TSE)とパキスタン規格・品質管理協会との間で、またトルコ商工会議所連合(TOBB)とパキスタン鉄道との間で合意書に署名がなされた。
本日は二国間協議並びに代表団間の会談後に敬愛なる大統領とも会談する。当然ながらこれに沿う形で我々は民間部門の連携・投資の促進に関して双方が政治的決断力を有していることを確認し喜びを感じた。当然、少し前にもスポーツ及び災害管理に関しても合意書に署名がなされた。我々は両国関係並びに地域・世界の状況を検討した。願わくばこの訪問がトルコ‐パキスタン間の友好関係を更に強固にし、進展させることだろう。」

■ シャリーフ首相:「エルドアン首相のこの訪問はトルコ‐パキスタン間の古くからの友好関係を強めた」

パキスタンのナワーズ・シャリーフ首相は、エルドアン首相及びトルコ代表団をパキスタンにて歓迎することができ嬉しいと述べ、「エルドアン首相のこの訪問 はトルコ‐パキスタン間の古くからの友好関係を強めた」と述べた。2つの民主国家パキスタンとトルコは共通の取り組み及び見解を有していると発言したシャリーフ首相は、ハイレベルでの戦略的連携により両国関係は新時代の幕を開いたと述べた。同首相は、「敬愛なるエルドアン首相に同行されたこの包括的なビジネス代表団も、同時にトルコ企業がパキスタンでの機会に如何に関心を抱いているかを示している。これを昨日のビジネスフォーラムが明示した」と語った。
代表間の会議では両国の利益となる連携の可能性について議論したことを明らかにしたシャリーフ首相は、「我々は今日の会議の中で再度、両国の連携及び協力を進展させる決断を示した。これに加えそれぞれ両国の周辺国は不安定さや紛争を抱えている。パキスタンとトルコは、不安定さが問題になった際に平和を支持する役割を果たしている」と述べた。

■ 連携協定が調印された

一方、共同記者会見前に、両国間で災害管理協定及びスポーツ分野での連携を想定した2つの協定が調印された。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:32389 )