収賄捜査、情報漏洩を理由に担当検事交代―事態混沌
2013年12月27日付 Radikal 紙

汚職・収賄捜査の「第二の波」と呼ばれ、検察の拘束、捜査、差し押さえ要求にも関わらず、警察がこの措置を実行しなかったため議論を生んだ捜査を担当したムアンメル・アッカシュ検事は、厳しい口調で会見を行い、「裁判所の決定を実行せず、警察署長らは罪を犯しました。容疑者たちが対策を講じ、逃亡し、証拠を隠蔽することを可能にしました」と述べた。アッカシュ検事は、書面の声明を16時頃に自ら裁判所の門まで持込み、記者たちに配布した。

■チョラッカドゥ主席検事:彼らは知らせない

アッカシュ検事の発表に対し、トゥラン・チョラッカドゥ・イスタンブル共和国主席検事が最初に反応した。アッカシュ検事から書類を受け取ったチョラッカドゥ主席検事は、その理由とアッカシュ検事の主張について以下のように話した。

「ある検事からあなた方に紙が配られたと思います。間違った情報が書かれています。捜査は主席検事が開始させるものであり、権限を与えられた代理か共和国検事が行います。検察には、200人程の検事がいます。この200人の検事は、勝手に自分で捜査を始めることも終わらせることもできません。昨日発表したように、『共和国検事は、重要な事件を、 国民の関心が高い、マスコミが取り上げるような事件を、すぐに、とても重大な出来事であれば、FAXや電話で主席検事や次席検事へ知らせます。そうしなけれ ば、混沌とした状態になるからです』と申し上げたい。
FAXや電話での連絡はおいておいて、2年間全く知らせないまま進められていた捜査があります。我々の通達では、「捜査を法律に沿って進め、秘密は遵守するべきである」としています。これを尊重しない者、自分が得た捜査の情報をマスコミに流す者、法律に沿って捜査を行うことができない者は、他の検事に担当が代えられます。この通達では、このようになっています。過去にも、これを尊重しない者は担当を交替させてきました。」

■裁判官・検察官高等委員会(HSYK)からアッカシュ検事への支援

アッカシュ検事の指示に警察が従わなかったことを受け、裁判官・検察官高等委員会から、厳しい、厳重注意の声明が出された。裁判官・検察官高等委員会は、「司法の独立」を強調した発表で、「法に反する活動や行動を起こした場合には、管理者も他の人と同じように司法により監視されることが、民主法治国家のあるべき姿です」と発表した。裁判官・検察官高等委員会は汚職捜査後につくられ、署長からの許可を義務付ける「司法警察法」が憲法及び法律に違反しているとした。

■公正発展党(AKP):通達は正当なものではない

裁判官・検察官高等委員会の発表に対し、公正発展党の幹部のムスタファ・シェントップ副党首が厳しい口調で反応した。「(HSYKの)13人の委員だけでこの正当ではない通達が出されました。昔は、軍人の名で通達が出されていましたが、今は裁判官・検察官高等委員会が出しています。政治的な結果を得るために、検察官や裁判官の力を悪用するのはやめましょう。」

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:32412 )