収賄疑惑抗議、各地でデモ
2013年12月28日付 Hurriyet 紙


アンカラのトゥズルチャユルでも、今夜デモが行われ、サンタクロースの衣装でデモに参加する人もみられた。サンタに扮した参加者の写真は短時間のあいだにTwitter上で拡散され、大きな関心を呼んでいた。

■ウルデレ事件と収賄に対するデモ(アンカラ)

アンカラでの大規模汚職事件の捜査を受け、明らかになった収賄と、ウルデレで発生した殺人事件に対して抗議を行う団体が首都でデモを行った。19時にクズライ平和公園に集まった200名近くからなるグループは、「盗人がいる」という声明を掲げた。1時間に渡りデモを続けたグループは、その後ゲズィ騒乱で命を落としたエテム・サルスルク氏が被害に遭った場所を訪れ献花を行った。同グループのメンバー数名は靴箱(訳注:今回の収賄の発覚は、靴の箱に隠された札束が発見されたこと)なども手にしていた。デモは警察の規制を受け、参加グループは混乱なくそれぞれ解散した。ママク〜トゥズルチャユル間でも、夜間にデモが行われ、サンタクロースの衣装を着た人物が参加。サンタに扮した参加者の写真は短時間でTwitter上に拡散され、大きな感心を呼んだ。約200名に上るデモ隊に対し、22時30分に警察が介入した。

■スルタンガズィ・ガズィ地区デモ(イスタンブル)

2011年の12月28日にウルデレで死亡した被害者35名を追悼するため、デモ隊はスルタンガズィ・ガズィ地区のイスメトパシャ通りに集合した。デモ参加者らは、イスメトパシャ通りの一部を通行止めとした。デモ参加者はゴミ箱や歩道の縁石で路上にバリケードを築き、バリケートに放火。警察が対デモ車両TOMAから高圧水と催涙弾でデモ隊に応戦した。

■銀行店舗に火炎瓶

警察介入を受け、デモ隊は警察に火炎瓶と石で対抗。参加者数名が道路に面した銀行2軒、郵便局1軒に投石し、火炎瓶で放火した。発生した火災は、警官隊支援のために現場に来た消防隊により短時間で消火された。衝突は続いている。

■アンタルヤでもデモ

アンタルヤでのデモでは、カパルヨルのハルクバンク前に集合したデモ隊が、「政権退陣」のスローガンを掲げた。ハルクバンクの店舗に卵を投げつけたデモ参加者らは、通りを出て共和国広場まで行進した。その後メディア向け声明が読み上げられ、群衆は広場でハライ(アナトリア地方の伝統舞踊)を踊った後、解散した。

■メルスィンで収賄デモ

メルスィンでも約200名が収賄と汚職事件に対する抗議行動を行い、政権の退陣を呼びかけた。

デモ隊は、フォーラム・ショッピングセンターのアティフ・ユルマズ広場から、「盗人がいる」「革命が汚職を一掃する」「自由は通り(草の根)にある」などと書かれたプラカードを手に、「父も子も盗人のAKP」「まだまだ手始め、闘争はつづく」「反乱、革命、自由」といった声明を挙げながらサナトゥチュラル広場まで行進した。サナトゥチュラル広場でデモを続けていたデモ隊の一部は、その後、収賄事件捜査に関するスピーチを行った。しばし抗議行動がつづいた後、デモ隊は再び行進を行い、第20通りを通行止めにしつつ、スローガンを叫びながら歩いた。警察による厳しい規制を受けたデモは、第20通りの終点で、混乱なく終了した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:32429 )