2013年の流行語は
2013年12月29日付 Milliyet 紙


ほとんど毎日話題に事欠かず、特にゲズィ事件のため水が止まらないような一年だった。起こった出来事により、ある時は私たちの語彙に新しい単語が追加され、ある時は何年もそこにある単語を思い出した。2013年に流行した単語の「いくつか」はと言うと…

「Rabia」
女性の名前として知られているこの単語にはより深い意味があるということを私たちは今年学んだ。エジプトでクーデター反対派のシンボルとなったRabiaサインは、手の4本の指を立てることで作られる。程なく我が国にもやって来たこのサインは、首相からエムレ・ベロズオール氏に至るまで、すべての人になされた。クーデター反対派がこのシンボルを選んだ理由は、エジプトでムルスィー元大統領支持者が集まった広場の名前がラビアテュル・アデヴィッイェであることだった。広場の名前は、ラビアテュル・アデヴィッイェという名前の8世紀に生きた女性の聖者からとられた。Rabiaはアラビア語で4という意味の arbaaという語根から来ている。

「Kavas」
ほとんど全員が聞いたこともなく知ってもいなかったこのかわいそうな単語も、「ポン引き事件」で公となった。アダナ県のフュセイン・アヴニ・ジョシュ知事は 11月10日、式典の際に自身に抗議している市民に関してボディーガードらに、「そのポン引きを連れていけ」と命じた。反発を受け、「ポン引き」とは言っていな いと主張したジョシュ知事は、音が似ているためか「ポン引きgavatではなくkavasと言ったのだ」とした。このおかげで私たちはkavasが、「大使館や領事館に勤める職員」という意味らしいと知った。ジョシュ知事はのちに、「gavat」と言ったことを認めた。

「Selfie」
人がカメラまたは多くはスマートフォンで自身の写真を撮ることを表す単語。この写真がSNSで「Selfie」のハッシュタグでシェアされることが selfie行為の基本である。今年あまりにも広く使われた単語となったためオックスフォード辞典に載り、さらには今年の単語にまで選ばれた。 Selfieに関する最近の事件は年末に起きた。アメリカのバラク・オバマ大統領は、イギリスのデーヴィッド・キャメロン首相、デンマークのヘレ・トーニング=・シュミット首相とともにselfieを撮った。あなたが世界最強の国の長であっても、この流行に流されてしまう。結局は人間なのだ。しかしオバマとその仲間が三人のselfieのために選んだ場所は不運だった。先日亡くなったネルソン・マンデラ氏の追悼式典だったのだ!三人のリーダーのこの行動は非難の原因となったが、この状態で楽しい四角形に署名したことは確かだ。

■ゲズィが教えた単語

「Plebisit」
まず発音や綴りが難しいこの単語は、ゲズィ事件の間にゲズィの結果を明確にする目的で行われるという考えのもと出現した。トルコ言語協会は以下のように plebisitの定義を作った。1.(名詞、法律)諸国家の法律で、ある民族がどの国に属するかに関する投票。2.国民投票。

「TOMA」
つまり対社会事件干渉車両(Toplumsal Olaylara Müdahale Aracı)。警察により使われる、私たちの知る武装車両の、より洗練された素敵な表現である。ゲズィ事件の間に皆が口にしていた、「ギュミュシスユに2台のTOMAが出動している、それは証明されている」のように。また、この「兄弟」であるPOMAにも言及しないわけにはいかない。行動が最も激しかった日には建設現場から一台のブルドーザーが「拝借された」。このブルドーザーは兄であるTOMAを追い払った。これを受けてこのブルドーザーはPOMAと名付けられた。つまり、対警察事件干渉車両(Polis olaylarına müdahale aracı)。

「Çapulcu」
何年もトルコ語に存在する単語だが、40年考えても使おうとは誰も思わない。しかし首相は使おうと思った。エルドアンがゲズィ支持者に対して、「我々は一部のならず者çapulcuがやったことはやらない。彼らは焼き、破壊する。Çapulcuとはそういう意味だ」と言ったことを受けて、「秩序を破壊する者」という意味のこの単語は私たちにとって日常的なものとなった。しかし日常的になるとはなんだ!歌がつくられ、言葉遊びが行われ(例:ならず者するçapuling)、野党の演説の一部にさえなった。

「Twerk」
個人的に行われる一種のダンス。これを踊る者は普通、流行りの歌に合わせて尻を外に向かって突き出し、ところどころでしゃがみ、性的に「挑発」していると思われるような動きをする。もともと90年代から存在するこのようなダンスは今年、表現が適切なら、羽目を外したマイリー・サイラスによるMTV Video Music Awardsのパフォーマンスで話題となった。今年、サンディエゴ出身の33人の学生が学校の備品を使って撮った「twerk」ビデオのため停学の罰を受けた。

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( 翻訳者:菱山湧人 )
( 記事ID:32435 )