シリアで40日間拘束のビュンヤミン・アイギュン記者、解放
2014年01月05日付 Radikal 紙

シリアにおいて40日前に誘拐され、今日、国家謀報機構(MİT)によって引き渡されたビュンヤミン・アイギュン記者が、チルベギョズ国境ゲートからトルコ共和国内に入国した。

シリアにおいて誘拐されたミッリイェト紙の写真記者、ビュンヤミン・アイギュン氏が、MİTの介入により自由の身となった。アイギュン氏の解放に関する詳細も明らかになった。

最近の、当該地域におけるグループ間の力の均衡の変化の後、40日前に仕事のため訪れたシリアで誘拐されたアイギュン氏の救出のため、MİTが介入した。MİTの国外活動局に属する8人のチームは、今日(1月5日)、トルコ国境からシリア国内へ20キロ入り、ビュンヤミン・アイギュン氏の身柄を引き取った。アイギュン氏と、彼と一緒にいたチーム一行は、チルベギョズ国境ゲートからトルコ共和国内に入国した。

■スリッパで入国

アイギュン氏が足元をスリッパで入国する姿が見られた。「夢の中にいるように感じだ。救出されたことが信じられない」と述べたアイギュン氏は、また、「スリッパで来たのですか」という質問に対し、「友人が私の靴をとても気に入ってしまったのです。なので、彼らは私の靴をとって、スリッパで私を送り出したのです。」と述べた。

■「希望は失わなかった」

ハタイ県のメフメト・エリシュ副知事によって出迎えられたアイギュン氏はまず初めに、「私は、決して希望を失いませんでした。8,000万人が暮らす国の国民であることを誇りに思います。私の誘拐には、アル・カイーダがかかわっていたのだと思います。」と述べ、そしてまた以下のように述べた。

「大変な日々でした。しかし何よりも私は、およそ8,000万人が暮らす国の国民です。決して希望を失いませんでした。『外務省と首相府が必ずや介入し、何らかの手が打たれている』と自分に言い聞かせました。ずっと神に祈っていました。そして今、同業の諸組織、写真記者協会、新聞社協会、人権・自由支援財団(IHH)など、みなが多大なサポートをしてくださったのだと分かりました。首相府や外務省を始めとした皆さんのおかげで、私はここにいます。これほどの期間、囚われの身となったのち、自身の国に足を踏み入れたということは、すばらしい思いです。決して希望を失わなかったとはいえ、これほど早期に帰国することを待ってはいませんでした。」。

■救出に関する詳細

アイギュン氏の解放に関する詳細も明らかになり始めた。

得られた情報によると、アイギュン氏は仕事として訪れたシリアにおいて、アル・カイーダによって誘拐された。アイギュン氏が捕えられた地域で、アル・カイーダに敵対する、シリアの反政府諸グループが集まり結成した”イスラム前線”という名のグループと、アル・カイーダのシリア国内の延長であるイラク・ダマスカス・イスラム政府(IŞİD)の間に衝突が起こった。衝突の結果、IŞİDがその地域を放棄したため、”イスラム前線”のメンバーらがアイギュン氏を救出してくれた。さらにその後MİTの国外チームがその地域に入り、彼らが、その身の安全を確保したアイギュン氏をシリアから救出した。

■ダヴトオール外務大臣からのメッセージ

今回、アフメト・ダヴトオール外務大臣がアイギュン氏に関し、以下のようなツイートをした。

「ビュンヤミン・アイギュン氏の幸福を、彼との電話の声から感じました。彼が22日前に、捕えられていた場所で、トルコ共和国政府が彼を救出するために手を尽くしていることに関する説明が伝えられたようです。’トルコ政府が私の救出のために手を尽くしてくれたということを聞いてからというもの、この電話での対談を待ち望んでいました。’と述べたアイギュン氏と、その家族、報道関係者、彼の友人たち、そして全ての国民の皆さんに、ご苦労様でしたと申し上げます。MİTをはじめ、このプロセスにご尽力いただいたすべての方々に感謝しています。”

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:32529 )