ウルデレ(ロボスキ)被害者の親族、軍警察侮辱で告訴
2014年01月09日付 Radikal 紙


ロボスキの虐殺で親族を失ったフェルハト・エンジュ氏に、軍警察を侮辱したとして4年の懲役を求刑する裁判が開かれた。エンジュ氏は、「権利や法が認めていない裁判を、我々も認めない」と述べた。

ロボスキの虐殺で11人の親族を失ったフェルハト・エンジュ氏に対し「軍警察への侮辱」を理由に裁判が開かれた。エンジュ氏はニュースサイトbianetに行ったインタビューで、ロボスキの虐殺に関する捜査で不起訴が決定され、一方でロボスキ村の人々に対し裁判が行われたことを非難していた:「出廷するつもりはありません。裁判には参加しません。権利や法が認めていない裁判を、我々も認めない。彼らは虐殺事件ではなく我々を調査しているのです。」

■懲役4年

ハサン・セルダル・チェリキビレキ検事が用意した告発状には、エンジュ氏が彼を道で引き止めた軍警察に対して「あなたの知ったことではない。私たちはあなたが大嫌いだ」などと侮辱したと述べられている。エンジュはトルコ刑法261/1条の「公務の執行を妨害する目的の暴力または脅迫」および125/3条の 「公務員の職務に対する侮辱」の罪で懲役4年を求刑されている。

チェリキビレキ検事は、「公務執行妨害」の罪で捜査を受けているマズルム・エンジュ氏に対しては不起訴の決定を下した。

■6回 “誤認”逮捕

2011年12月28日、シュルナク県ウルデレ郡のオルタス村、ロボスキ村、ギュルヤズ村、ブジェ村で親族であった28名を含む34名が戦闘機の爆撃により殺害された。フェルハト・エンジュ氏は、ロボスキの虐殺以降、2012年8月16日までに同じ罪で6回逮捕され、釈放されている。
6回目に「間違いであった」と告げられ釈放されると、彼は損害賠償を求めて裁判所に申し立てをした。シュルナク重罪裁判所は「彼について捜査が行われている」という理由でその申し立てを棄却し、エンジュ氏は再び逮捕されるようになった。
当時エンジュ氏はbianetに、「私が正義を求めたことで、不快にさせてしまった」と述べた。
エンジュ氏についての捜査がはじめられる中、参謀本部軍検察は1月7日にロボスキ虐殺事件について不起訴の決定を下した。
訴追の余地がないという決定では、「トルコ国軍の兵士が自身に与えられた職務を遂行し、その際に避けられない過失を犯したからといって、その行動について刑事訴訟を起こす必要があるとする理由はみあたらない」と述べられた。

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( 翻訳者:藤田昌弘 )
( 記事ID:32535 )