最高裁、サッカー八百長裁判に最終決定―ユルドゥルム・フェネル会長有罪
2014年01月18日付 Radikal 紙


最高裁は八百長裁判の判決を発表した。地方裁判所の判決は一部認められたが、一部は差し戻され、一部は棄却された。判決は「全会一致で」下されたと分かった。

最高裁は八百長裁判の判決を発表した。地方裁判所の判決は一部認められたが、一部は差し戻され、一部は棄却された。アズィズ・ユルドゥルム氏の一試合以上での八百長と賄賂授受の罪が認められ、最高裁第5刑事小法廷の判決は全会一致で下されたことが分かった。

最高裁第5刑事小法廷は「賄賂授受」と「一試合以上での八百長」、「犯罪組織設立」の罪でフェネルバフチェクラブ会長のアズィズ・ユルドゥルムに対し6年3ヵ月の禁固刑と記録的な罰金を承認した。一方、ベシクタシュのセルダル・アダル元監督とタイフル・ハヴチュ元監督については、八百長の刑を差し戻した。最高裁は「八百長を行ったことは明らか」であるが、容疑者2人に対する禁固刑に執行猶予がつくのかどうかは議論される必要があり、これを考慮せずに判決が下されたことを差し戻し理由とした。

判決により有罪が確定したユルドゥルム氏はバルヨズ裁判の容疑者らのように拘置所に移った。ユルドゥルム氏の弁護団が異議を唱えれば、その異議も、刑を承認する通知書を用意した最高裁共和国検察庁によって検討される。ユルドゥルム氏のように刑罰が認められ、判決が確定した容疑者らの刑の実行についても話し合われた。

■ユルドゥルム氏はさらに2年2カ月収監される

ユルドゥルム氏は刑が承認されたため、さらに2年2ヵ月収監されることになる。1年以上の刑に処されたため、フェネルバフチェの会長職も解かれることになり、171万2500リラという記録的な罰金刑は20回に分けて支払われる。小法廷はアズィズ・ユルドゥルム氏同様、オルグン・ペケル氏に「犯罪組織設立」と「八百長と賄賂授受」の罪で科された刑罰も承認した。八百長事件を「承認・差し戻し・棄却」した判決には、最高裁第5刑事小法廷の新たな裁判長、バフリ・デミレル氏の署名もある。

■被告85人に対し80ページに渡る判決

イスタンブル第16重罪裁判所の被告、アズィズ・ユルドゥルム、オルグン・ペケル、セルダル・アダル、タイフル・ハヴチュを含む85人の被告に関する上告審理が完了した。80ページに渡る判決文によると、最高裁はベシクタシュのセルダル・アダル元監督とタイフル・ハヴチュ元監督は「八百長を行ったことは間違いない」と判じた。しかし2人の被告の禁固刑に執行猶予がつくのかどうかは議論される必要があり、これを考慮せずに判決が下されたことを棄却理由とした。

■サッカー選手の刑を承認

最高裁の判決によると、スィヴァススポルのクラブ会長メジュヌン・オドゥヤクマズ被告も1年6カ月の禁固刑が承認された。裁判で名前が挙がったサッカー選手のうち、イブラヒム・アクンは1年6カ月、メフメト・ユルドゥズは1年3ヵ月、ギョクチェキ・ウィーダーソンと元サッカー選手のウミト・カランには7か月15日の禁固刑が承認された。

■八百長裁判で裁判長が交代

八百長裁判の上告段階では突然審理を行う裁判長が変わり、これも議論の的となった。小法廷で4年間裁判長を務めたアフメト・ジェイラニ・トゥールル氏は小法廷裁判長の選挙に挑んだが落選。裁判長には同じ小法廷の裁判官だったバフリ・デミレル氏が選ばれた。最高裁第5刑事小法廷は不備を補うべく八百長裁判の関係書類をイスタンブル第16重罪裁判所に返送した。最高裁が指摘した不備を補った裁判所は関係書類を再び第5刑事小法廷に提出した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:32615 )