ハーメネイー最高指導者「国の抱える諸問題はジハード的マネジメントによって解決」(下)
2014年01月14日付 Jam-e Jam 紙

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は続けて、テヘラン市政のあり方についていくつかの点を指摘した。

 同師はまず、テヘラン市と国が互いに協力し合うことの重要性を強調し、次のように述べた。「これは、私の年来のアドバイスである。残念ながら、それが行われず、諸問題が発生した時期もあった〔※〕。しかし、テヘラン市は政府との協力に向けて全力を尽くすべきである。もちろん、国もテヘラン市ならびに同市議会と協力すべきだ」。

※訳注:アフマディーネジャード前大統領とガーリーバーフ・テヘラン市長の対立を示唆している。

 同師は、市議会の会議に政府の大臣も出席してはどうかとしたテヘラン市議長の発言に触れ、「こうした協力の流れが今後も続くことが必要だ」と指摘した。

 イスラーム革命最高指導者はテヘランの建築物のあり方についても触れ、「実際のところ、テヘランの建築のあり方や見た目〔がもつ重要性〕は、単なる一イスラーム都市のそれではない。テヘラン市ならびに同市議会は、このことを最重要課題の一つとして認識すべきだ」と述べた。

 同師は建築物の見た目が生活スタイルに与える影響について指摘し、「可能な限り、イスラーム的生活スタイルの実現が容易・可能になる方向で、市の生活環境を設計し、整える必要がある」と付け加えた。

 革命最高指導者は市の文化センター〔を充実させ〕、こうした文化センターで行われるコンテンツをもっと真剣に考える必要があるとも指摘し、「文化的な事業は諸刃の剣である。もしよいコンテンツを伴うものであれば、それは社会の改善の土台となるが、しかしもしコンテンツが不適切なものであれば、混乱や逸脱が拡大するきっかけとなろう」と語った。

 同師は強力で正しい文化的コンテンツの利用の必要性を強調した上で、「文化センターでは、真に信仰心が篤く、革命的で、政治的イスラームと宗教的人民主権を信じる文化人を活用することが重要だ」と指摘した。

 革命最高指導者は市政の混乱に注意し、誠実・清廉の精神を強化することの必要性を強調し、また市議会と市の関係について「市議会は市政を監督・指導するだけでなく、それを支援すべきだ。互いに理解し合い、同胞の精神と義務感覚を共有することで、仕事を前に進めることが必要である」と付け加えた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32647 )