北イラク石油輸入止まるのか?
2014年01月21日付 Milliyet 紙

タイイプ・エルドアン首相は、北イラク・クルド自治政府と中央イラク政府間に生じ、かつトルコにも影響する問題に関する質問に対し、北イラクの石油輸入については問題ないと話した。

石油の輸送が始まると話したエルドアン首相は、以下のように述べた。

■「私にすればでたらめ」

「この件に関して私は北イラク自治政府と関係者、つまりネチルヴァン・バルザーニー氏と行った会合についてお話できる。この他の方々について話すのは意味がない。あの時我々が彼らと何を話したか、何を話し合ったか。その延長線上でプロセスが続いていくからだ。これまで我々の元へ北イラクからは消極的な知らせは何もない。彼らには(イラクで産出された石油について)17%の憲法で保障された取り分があり、この取り分をトルコと分け合う考えでいる。事の根本はこれだ。これ以外のことはただ私にしてみればでたらめだ。」

北イラク・クルド自治政府(IKBY)のネチルヴァン・バルザーニー首相も、昨日イラクの首都バグダードにてヌーリー・アル=マーリキー首相、ヒュセイン・シェフリスターニー副首相と行った会見について、前向きに進んだと話した。バルザーニー首相は、不和が生じる項目については用意してきた提案をイラク政府に申し入れたとし、代表団間の会議が続いていくと述べた。

バルザーニー首相は、「先日の会議で我々が申し入れた提案については、イラク政府からの書面による回答を待っている。すぐに結果に至ることは容易ではない。一度や二度の会合によってこの問題を解決することはできないが、我々は希望を持っている。両者ともに解決に向けた強い意志があるからだ」と話した。

■売らないという約束

トルコへ輸送され、ジェイハンで貯蔵が始められるクルド石油ついて、自治政府と中央政府間の会合では解決策に至らなかった。イラクの石油問題を担当するヒュセイン・シェフリスター二―副大統領の「クルディスタン政府は、両者が合意した公式文書がないうちは石油を売らないと約束していた」との発言はクルド政府側から否定され、石油の行方についてはイラク政府の提言文書に取り残された形だ。今後のプロセスでは、クルド石油の輸送が続いていくが、イラク政府は、石油の監査を含めた諸要望リストをクルド自治政府側へ提示すると見られる。

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( 翻訳者:池田桃香 )
( 記事ID:32651 )