イラク:武装集団がファルージャ南部を制圧、兵士5名を捕虜に
2014年01月27日付 al-Hayat 紙
ファルージャ市で戦闘中の武装集団(AP)
ファルージャ市で戦闘中の武装集団(AP)

■イラク:武装集団がファルージャ南部のバリケードを制圧、「ダーイシュ」は兵士5名を捕虜とし市街で見せしめに

【バグダード:本紙】

数週間前、「ダーイシュ(イラク・シャーム・イスラーム国)」が制圧したファルージャ市において、武装集団が昨日、市南部のヌアイミーヤ地区の軍兵舎に攻撃を行い、軍の撤退後、同地区のバリケードを占拠、5名の兵士を捕虜とした。また、イラク各地における攻撃により13名が殺害され、そのうち4名は石油資源に恵まれたキルクーク市を標的にした3つの自動車爆弾により殺害された。以上のことは、大幅な暴力の増加を示している。

治安筋は本紙に対し「武装集団は将校を含む兵士数名を彼らの乗る車両とともに捕らえ、車内に監禁してファルージャ市街を巡回した」と語った。兵士たちは3時間にわたり武装集団と交戦していた。武装集団は6台の軍用車を押収し、そのうち3台を燃やし、残りの3台を保持して市街を巡回した。

そして数時間後、ジハーディストたちはSNSに捕虜となった兵士の写真を拡散した。兵士たちは小さなトラックの中で手錠をかけられており、また武装集団は彼らとともに市街を「イスラーム国は不滅である」と喝采をあげながら巡回した。車の上に彼らの黒い旗がはためいていた。さらに「ハマー」モデルの軍用車が燃やされ、他の2台の車両が市街を巡回する光景が映された別のビデオも拡散された。アンバール県の治安組織高官は「ファルージャへの突入は治安組織の準備不足のため現在は実行されない」と語った。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:鈴木友梨 )
( 記事ID:32722 )