BBC、ギュレン師インタビュー
2014年01月27日付 Radikal 紙


ペンシルヴァニアでフェトゥフッラー・ギュレン師にインタビューを行ったBBC記者のうちのひとりティム・フランクス氏は会見の詳細を明らかにした。フランクス記者のギュレン師に関する印象は以下のようなものだ。力はあるが、もはや表舞台から遠ざかった宗教家...。

トルコを揺るがした12月17日過程の国外における余波が続いている最中、ペンシルヴァニアでフェトゥフッラー・ギュレン師にインタビューを行ったBBCは、網羅的なインタビューに並行して記者のティム・フランクス記者がもった印象とギュレン師個人の部屋の画像も公開した。ティム・フランクス記者は印象を述べる際にギュレン師の健康状態や、「小さな」と形容した寝室の一人用ベッド、仕事部屋のトルコから持ち帰った海岸の砂のコレクションについても強調した。

ティム・フランクス記者は「力は持っているものの、もはや表舞台から遠ざかったトルコ人宗教家」という見出しにもなっているギュレン師の印象に関連して「フェトゥフッラー・ ギュレン師はトルコで二番目に力のある人物と目されていた。しかし同時に自ら亡命したアメリカでは、表舞台から退いた人物である」という表現を用いた。

渡米以来、メディアに向けてはより、Eメールを使用して話をしているギュレン師はBBCに特別にインタビューを行ったことを強調したフランクス記者は、「私とギュレン師とのインタビューでは2つの注目を引く出来事が起こり、この二つの出来事のどれも、話していたこととは何も関連がないことです」と述べた。「最初の事件はインタビューが始まる直前に起きたことを明らかにしたフランクス記者は、医者がギュレン師の血圧をみてポケットから取り出した薬を渡し、この処置をインタ ビューの間繰り返していたと伝えた。

フランクス記者は、注目したい2回目の瞬間について以下のように説明した。

「2回目の事件は、通訳が原因で長くかかったインタビューの最後に起きた。立ち上がった後に師がふらついたのです。部屋にいた門弟のうちの13番目の者がギュレン師の肩を持って、真っ直ぐに立たせました」という言葉を用いた。

記者はフェトゥフッラー・ギュレン師について「トルコで2番目に力のある人物かもしれない。しかし身体的な力は落ちているように見えた」という見方をした後、ギュレン師は慢性の疾患を抱えていて最終的には呼吸器系統に関係する疾患に移行したことが説明され、インタビューもキャンセルになるところであったが、顧問らによってインタビューを行うように説得されたと述べた。彼の「それならばなぜ、ギュレン師は最終的にBBCと面会することを認めたのか。」という問いに、ギュレン師は顧問を介して「いくつかの誤解を解くため」と返答している。

ティム・フランクス記者はギュレン師のペンシルヴェニアの邸宅の中の個室も見たことを説明し「邸宅の大きさが目に付いたが、フェトゥフッラー・ギュレン師の小さな寝室も驚きだった」と述べ、「ギュレン師は写真でしばしば見受けられる大きな建物ではなくその近くのより小さい建物で暮らしている」と話した。フランクス記者はギュレン師の仕事部屋と一人用ベッドがある寝室を見たと述べ、以下のように続けている。
「ギュレン師を含む12人の人間が、ギュレン師のプライベートスペースでぎゅうぎゅう詰めになった。トルコの海岸から持ち込まれた砂のコレクション、濃い色の本棚、一方に茶色の薄い枕がある低い一人用ベッド、礼拝用敷物、高いところに置かれたコーランを見るために…。」

フランクス記者はインタビューの間もギュレン師は疾患を抱えた人物であるという印象を与え、長い返事が通訳されるのを待つ際に目を閉じていたこと、エルドアン首相との間に生じた問題に「必要以上に波風を立てない」ことを望んでいると伝えた。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:32735 )