トルコ中央銀行、金利引き上げ決定
2014年01月29日付 Milliyet 紙

国際的な信用格付会社であるフィッチ・レーティングスは「中央銀行の金利引き上げ決定はトルコでの資本の脆弱性を下げることができる」と解説した。

フィッチ社は会見で、トルコ共和国中央銀行(TCMB)金融政策委員会(PPK)の金利引き上げ決定により「トルコでは政権が政策を整え、経済の安定に影響を与えうるショックに対応する準備をしている」というフィッチ社の見解が正しかったと述べた。

会見では「中央銀行の金利引き上げはトルコでの資本の脆弱性を下げることができる。優良投資家はトルコの金融を守るよう要求していた。金利引き上げはトルコの短期的な資本の流出に対する脆弱性、貯蓄とリラにかかる圧力を低減することができる」と表現した。
フィッチ社は「金利引き上げ決定は国内需要をやや弱める可能性があり経済の大幅な落ち込み懸念を増加させる可能性がある。しかしリラの下落と改善するグローバル経済の動向は、特にユーロ圏で、より大きな純輸出増加とより急速な経常赤字の改善につながる」と述べた。

フィッチ社は「中央銀行の姿勢は成長方向での政治的欲求に関わらず政策の調整が可能であることを示している。この包括的金利引き上げは市場の信用や中央銀行が独立した存在であるという認識、また政策立案者としての信頼性を強化することができる」と述べた。
フィッチは政府が目下の財政的・金融的措置の重要性を強調したとし、「しかし地方選挙と大統領の選出を前にした緩やかな割合での財政政策拡大はサプライズではない」とコメントしたした。

フィッチは会見で以下のように述べた:

「中央銀行の姿勢はマクロ経済の安定におけるリスクを下げ、トルコの銀行の信用プロフィールを支えている。より安定したリラは銀行の為替債務に起因する相場リスクを下げることができる。これとは反対に高金利債務の支払い能力を下げ、経済成長を減速させる。この2つは銀行の資産クオリティ下げる可能性がある。」

会見ではまた「トルコをBBBマイナス、安定動向と格付けしている。金融部門に関しても我々の見方は安定レベルである」と再度強調した。

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( 翻訳者:小野里ゆみ )
( 記事ID:32757 )