Ismet Berkan コラム:AKPとCHPの間の、隠れた合意
2014年02月01日付 Hurriyet 紙

12月7日の捜査後、政府が司法と進行中の捜査に干渉し始めると、話題は現在国会本会議で沈静化している裁判官・検察官高等委員会(HSYK)法案へと移った。この法案は、あらゆる民主主義において受け入れがたい内容を含んでいる。さらに憲法をも大いに支障を来している。まさにこの理由で西洋から反発が降り注ぐであろうことを非常によく分かっているアブドゥッラー・ギュル大統領は介入した。

ギュル大統領の提案は、憲法のHSYKに関する条項を変更することであった。憲法に反対票を投じた共和人民党と現在のHSYKのメンバーをすべて入れ替えることを望む政府が、この改正に近づいてくると大統領は想定していた。本当に両者とも初めは提案に反対しなかった。しかしその時から多くの時が過ぎたが、憲法は変わらなかった。

この間、政府はHSYKの内部を変えることで、もともと望んでいた任命権に関する裁量を手にした。すなわちHSYK法に関する[変更の]必要性をある程度なくした。CHPは、この状況を目にしたが、憲法改正とは距離を置き、この問題で政府を困難にさせるために活動しないようにし続けている。

どうしてだろうか?
具体的な状況をみると、もともと政府は今までのところ望む物は手に入れてきた。トルコ全土で検察官をぐちゃぐちゃにした。憲法改正を、そもそも政府側は避ける必要がある。なぜならば新任のHSYKメンバーと何が起こるか推測が困難だからだ。

よろしい、このプロセスにおいてCHPは何を手にしただろうか?今日より中・長期的にトルコで司法の独立を支援する代わりに、短期的に公正発展党が「汚職を隠滅しようとした政党」として汚名を着せられ、このような方法で政権が消耗することでよしとしているにちがいない。

両党は喧嘩したとしても互いに合意しあっているとおわかりになろう。

(以下略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:32775 )